rinna社の対話エンジンを搭載したAIキャラクター「足繋 逢」リアルチャット恋愛ゲームに登場 STCモデルが即時応答

rinna株式会社は合同会社EXNOAが運営するDMM GAMESにて好評配信中のリアルチャットで体感する新感覚恋愛ゲーム『プラスリンクス ~キミと繋がる想い~』(開発運営:株式会社Studio51)にrinna社の対話エンジンを搭載したAIキャラクター「足繋 逢」(あししげく あい)が実装されたことを発表した。


AIヒロイン「足繋 逢」について

『プラスリンクス ~キミと繋がる想い~』は個性豊かなヒロインたちとリアルなチャット体験を通じて関係性を深めていく新感覚恋愛ゲーム。その新機軸として、最先端のAI技術による自律返信の実装と、これを反映したキャラクター性の再現という2つの目標を掲げて両社の共同研究が開始。両社のノウハウの融合により、チャットゲームの新たな可能性として本作初の完全AIヒロイン「足繋 逢」(あししげく あい)が誕生した。

■足繋 逢(あししげく あい)プロフィール
自分の声で話せずAI搭載の犬型ロボット『真希奈』を小脇にかかえ、首の無線スピーカーから会話をする。人との会話はAI任せで良いと思っており、あまりにもAIに任せすぎてたまに変な受け答えになってしまう。うまく会話ができているときはAIによるものが多く、変な会話の時は本人が頑張った結果のポンコツ具合。不器用で裏の性格もなく、AIの話すことがたまに自分の意図とずれることがあるが訂正するよりも円滑に会話が進んでいくことで妥協している。そのせいでいろいろな誤解が生じることも…。


rinna社が提供するSTCモデルが即時応答

足繫 逢はプラスリンクスで培ったノウハウをAIが学習し誕生したキャラクター。キャラクターのベースはrinna社が提供するSTCモデルが即時応答する。STCモデル(Style Transfer Conversation)は大規模データから構築した事前学習済みのモデルに、キャラクターの性格や口調を反映した学習データを追加学習させたもの。追加学習により、キャラクターの口調や学習内容を反映した会話ができるようAIキャラクターを成長させることができる。

プレイヤーからのメッセージに対して逢の頭脳であるAIが紡いだ言葉を返してくれる。小脇に抱えた犬型ロボットが返事をしている場合もあるらしい。

STCモデルから応答文が出力された後、それに最適なゲーム表現(キャラクターの表情、記号、ボイス、スタンプなど)をClassifierモデルが出力する。Classifierモデルとはゲーム内のグラフィック表現の演出に関する法則性を学習させた分類モデル。STCが出力したテキストを元に、AIキャラクターとしての最適な表現をそれぞれ出力する。表情の変化や各種演出は、キャラクターに合わせてカスタマイズ可能で、足繫 逢の性格を再現するのに最適なカスタマイズを実装している。

STCモデルとClassifierモデルはRCP(Rinna Character Platform)上で連携し、AIがプレイヤーの入力に対し即時応答するテキストチャットを可能にし、キャラクターとリアルタイムでやり取りしているような体験を楽しむことができる。




今後の展開

現在rinna社において研究開発を進めている新しいAIモデル併用の準備を進めている。この実装により、より多彩なチャットのやり取りが可能となる。また、単一のキャラクターとチャットを継続することで変化していくAIモデルの開発も検討している。

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム