楽天グループ ドローンを用いた屋根部の損害調査に5Gを活用 鮮明な映像とライブストリーミングで鑑定業務を効率化

楽天グループ株式会社と楽天損害保険株式会社はドローンを用いた建物屋根部の高所損害調査において、第5世代移動通信システム(以下、5G)を活用してリアルタイムで鑑定を行う実証実験に成功したことを発表した。


リアルタイム鑑定の実証実験に成功

実証実験は東京都内の住宅地にて2022年3月7日(月)に実施。一般住宅に台風や雪災等による被害が起きたことを想定し、その屋根部上空にドローンを飛行させ、搭載されたカメラにより映像を撮影した。映像は5Gを活用したライブストリーミングにより、住宅地から離れたオフィスに転送され、鑑定人が映像を確認しながらリアルタイムで屋根部を鑑定した。



同取り組みは楽天の無人ソリューション事業部がドローンの操縦や飛行を、楽天損保が鑑定作業をそれぞれ担当していることに加えて、楽天モバイルが5G環境ならびに技術知見を提供している。

楽天損保と楽天は現在、日本全国にドローンを用いた建物屋根部の高所損害調査サービスを提供しているが、今回の実証実験結果を踏まえ、将来的に同サービスにおける5Gの活用を目指す。5Gを活用した高所損害調査により、鑑定人はドローンで撮影し、5Gにて伝送される高精細の映像をもとに、現場の様子を正確に捉えた鑑定業務を調査対象から離れた場所で行うことが可能となる。また、従来は撮影した画像を送付後に鑑定が行われていたが、ライブストリーミングにより撮影と鑑定を同時に行うことで鑑定結果を提出するまでの時間が短縮されるため、ユーザーにとってもサービスの利便性向上が期待できる。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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