テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagic株式会社は、世界初のパスタ自動調理ロボット「P-Robo」の開発を完了し、株式会社プロントコーポレーションが2022年夏に東京・丸ビルに出店する新業態「エビノスパゲッティ」にて1号機の稼働を開始することを発表した。
研究開発から約4年「熟練の調理技術の再現」にこだわり
2018年秋よりTechMagicとプロントが開発をスタートしたパスタ自動調理ロボット「P-Robo」は、商品のオーダーから麺の茹で、具材・ソースの供給、調理、鍋の洗浄を自動で行う世界初のロボット。開発過程で2社が最も注力したのは「熟練の調理技術の再現」。ロボットが調理を行う上でスピードはもちろん、美味しさの再現性にもこだわっている。
2022年夏に東京・丸ビルにオープンするエビノスパゲッティは食事だけでも、酒だけでも楽しめるスパゲッティ屋。誰もが簡単に熟練の調理技術を再現できる自動調理ロボットを導入した新店舗を今後も出店する予定。
TechMagic株式会社について
TechMagicは「世界中に、調理・業務ロボットを提供する」ことをミッションとして2018年2月に設立。食を取り巻く多くの企業が直面する人手不足を解消し、生産性の高い社会を実現するために、ハードウェアとソフトウェア両方の技術を高度に融合した各種プロダクトの企画、設計、製造、販売、保守を行っている。
1. 調理ロボット事業
主に大手飲食チェーン店の厨房内における一連の調理工程を、ハードウェアとソフトウェア両方の技術を高度に融合して自動化します。料理の味やおもてなし品質はそのままに、調理工程に付随する人件費を抑制し店舗生産性を高めます。業務軽減でなく、スタッフ一人単位の省人化を既存店舗でも導入可能なコンパクト且つ高効率なプロダクトで実現。顧客の用途に応じ、幅広い調理方法・提供プロセスに対応します。
2. 業務ロボット事業
セントラルキッチンや食品工場等で発生する、洗浄後の食器仕分け・不定形物を含む食品の定量盛り付け・食品加工・運搬等の単純作業をロボットにより自動化します。これにより、業務軽減と労務費用の削減だけでなく、施設業務全体のスループットを最大化し生産性向上に貢献します。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。