複数台運用を想定した配膳AIロボット「α8号機」 福岡空港内レストラン「SORAGAMIAIR」に先行導入

株式会社アルファクス・フード・システムはコミュニケーション機能強化と自律走行をより強化した配膳AIロボット「α8号機」が福岡空港内レストラン「SORAGAMIAIR」(ソラガ・ミエール)に2台の複数台運用で先行導入が決定したことを発表した。



最大400名のレストラン「SORAGAMIAIR」に本格導入

α8号機は複数台運用(理論運用台数30台以上、現時点での実証実験確認8台)を想定し設計されたロボット。例えばロボットがすれ違うことが難しい狭い通路の場合、大半のロボットはお互いをスムーズに避けることができないのでお見合い状態になり動けなくなるが、α8号機は優先機、優先方向(料理をのせた「配膳」が優先か、使用後の食器類を回収する「下げ膳」が優先か)、さらには、優先でないロボットの待機地点の設定が簡単にでき、スムーズに配膳・下げ膳を可能にする。

店内を配膳するα8号機

SORAGAMIAIR(ソラガ・ミエール)店内の様子

「SORAGAMIAIR」(ソラガ・ミエール)においての導入決め手は、ロボット2台の人間に配慮したスムーズな連動と規律、従来の配膳AIロボットと違う同社のハイブリット自律走行(ロボットの走行スピードの段階化が可能)という点を上げている。最大400名を招くことができる広大なスペースの「SORAGAMIAIR」(ソラガ・ミエール)では人の動きと複数台のロボットの走行ルートが重なる点が多々あり、配膳ロボットの走行スピードは一定ではなく、人の動きと交わるポイントでは走行速度を落とし、そうでない場所では標準スピード、というように速度のメリハリが望ましく、この点と複数台運用の起立性でα8号機が選定された。


配膳AIロボット「α8号機」について

アルファクス・フード・システムは2020年10月より販売中の配膳AIロボット「サービスショット」の機能別ラインナップ化を図っており、これまで「サービスショット」の各機種ロボットをシリーズ化してきた。配膳AIロボット「α8号機」は同シリーズに新たに加わるもので、8月より販売を開始できる体制が整っている。


特徴1:ハイブリッド走行システム

α8号機は従来のお食事の配膳・下げ膳の機能で、より店舗運営に即した走行システムを標準化した。


特徴2:環境を独自に把握し、ルートの選択やスピードの可変設定が可能

これまでのロボットは走行速度を0.7m/秒に決定すると速度一定で走行するが、α8号機は走行エリア内で人の動線とクロスするような場所では0.3m/秒で走行し、それ以外の場所では1.0m/秒で走るなど走行速度に変化を設けることが可能。

特徴3:非接触や業務の効率化のサポートに加え、コミュニケーションモード搭載

α8号機にはこれまでの配膳ロボットにはなかった「コミュニケーションモード」を搭載しており、「販促」や「告知」機能が強化されている。モード選択により誕生日を祝いながら配膳を行ったり、オープン時や閑散時間帯では店頭でお客様を呼び込んだりするパフォーマンスを行うことも可能。

特徴4:最大4段設置された配膳トレイで8台同時に運用可能

配膳トレイは最大4段まで設置ができ、最大4ヶ所に連続配膳することが可能。また、8台の同時運用が可能(理論上は30台以上稼働可能)。配膳ボックスは脱着式で衛生面にこだわり、開放型・配膳ボックス型の両方での運用が可能となったことも大きな特徴の1つ。

配膳ボックス装着時

配膳トレイ開放時


特徴5:足回りも強化し段差1.0cm以下でのスムーズ運用が可能

足回りも強化し段差1.0cm以下(大半のロボットが0.5cm以下)での段差運用を可能にした。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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