テムザックの小児患者型ロボット『Pedia_Roid』できることのまとめ スペイン「ADEE Palma Annual Meeting」に展示

株式会社テムザックは販売代理店契約を結んでいる株式会社ニッシンを通して、2022年8月24日〜25日にスペイン・パルマで開催される欧州歯科医学教育学会のイベント「ADEE Palma AnnualMeeting 2022」にて、小児患者型ロボット『Pedia_Roid』(ペディアロイド)の展示を行うことを発表した。


採血、歯科治療から救命救急対応まであらゆるトレーニングが可能

『Pedia_Roid』(ペディアロイド)は治療を嫌がる子どものジタバタと暴れる動作や、病状の急変をリアルに体感できる小児患者型ロボット。医療教育の現場で小児の臨床実習機会が少ないことに着目し、開発された。喜怒哀楽の感情表現や顔色・瞳孔・呼吸音の変化も細かく再現し、救命救急を含む小児医療のさまざまな現場でのトレーニングが実践できる。


『Pedia_Roid』(ペディアロイド)の身長は110cm、体重は23Kgで5〜6歳を想定している。自由度は頭、口、舌、瞼、眼球、瞳孔、腕、脚、脈、胸の計24で、歯科治療を嫌がる全身の動き、疼痛時を想定した不意な首振り、くしゃみ、咳、嘔吐、治療時における様々な全身の状態変化(脈、呼吸、顔色)などの動作が可能。


1.口元・発話

挨拶・感情表現(痛がる・泣くなど)
口の動き)開閉・くしゃみ・咳・嘔吐反射)
舌の動き(前後左右)


歯は実際に削ることができ、1本ずつ交換が可能。治療中の会話を想定した発話機能も搭載している。(日本語・英語・中国語に対応)


2.身体

身体の動き(もぞもぞ・両手足をバタつかせて暴れる)
痙攣(強直性痙攣・間代性痙攣)
ぐったり(全身脱力状態)

暴れる手足を押さえつけることができ、より実践に近い治療訓練を行うことができる。


3.顔・頭部

顔色の変化(蒼白・紅潮)
表情の変化(嫌がる)
頭部の動き(上下左右)


PC、タブレットより無線操作が可能。


4.目元

目の動き(上下左右)
瞼の開閉
瞳孔の動き(散瞳・縮瞳・対光反射)



5.胸部

呼吸に合わせた上下運動・呼吸音(喘鳴など)
努力呼吸(陥没呼吸)・肺音の聴診
CPR(胸骨圧迫・心臓マッサージ)・心音の聴診




6.腕部

採血(手の甲からの静脈注射)
CRT(爪床圧迫テスト)
脈拍感知
血圧、血中酸素飽和度の測定(モニター表示)




『Pedia_Roid』の主な仕様

名称 Pedia_Roid(ペディアロイド)
サイズ 身長110cm 体重23Kgの全身モデル(年齢5〜6歳を想定)
素材 シリコン
自由度 頭、口、舌、瞼、眼球、瞳孔、腕、脚、脈、胸、の計 24 自由度
動作 歯科治療を嫌がる全身の動き
疼痛時を想定した不意な首振り、くしゃみ、咳、嘔吐
治療時における様々な全身の状態変化(脈、呼吸、顔色)
その他 会話(発話)
口腔内には歯の切削が可能な模型を装着 手背に静脈注射(採血)が可能、
心臓マッサージが可能、爪床圧迫テストが可能
操作方法 PC、タブレットより無線操作

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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