ISSA Cleaning and Hygiene Expo(2022年9月14日、シドニー)において、オセアニアの清掃産業において最も栄誉ある賞であり、同賞は、清掃産業における革新的かつ進歩的な製品やサービスを称え、紹介することを目的としている「Gausium Excellence Awards 2022」の授賞式が行われた。
今回、Gausium(通称「Gaussian Robotics」)は、同社の全自動床洗浄ロボット「Scrubber 50 Pro」が「Innovation-Equipment-Large」部門の優秀賞を受賞したことを、9月26日に発表した。
Gausiumのマーケティングチームは今年、業界における3つの国際的なイノベーション賞に「Scrubber 50 Pro」をエントリーした。そのうちの「欧州清掃衛生賞」と「アムステルダム・イノベーション・アワード」の2つをすでに受賞しており、今回の受賞により、3つの賞すべての受賞に成功した。
今回の受賞について、GausiumのグローバルBDディレクターであるPeter Kwestro氏は以下のように述べている。
Gausium グローバルBDディレクター Peter Kwestro氏
この賞を受賞した『Scrubber 50 Pro』が清掃を変え、協働ロボット(co-bot)から成熟した、協働アシスタント(Co-assistant)に進化していることは素晴らしいことだと思います。私たちは、世界中の清掃業者に、このような大きなポジティブインパクトを与える清掃ツールを開発し、提供できることを誇りに思います
「Scrubber 50 Pro」と他の革新的なソリューションとの違いは?
Gausiumは、「Scrubber 50 Pro」の数ある独創的な最先端の機能の中で、最も顕著なイノベーションは、画期的な自動スポット清掃と、マーカーフリーの天井ビジョンによる位置特定に違いないと述べている。
自動スポット清掃
Scrubber 50 Proは、高度なAIビジョンセンサーにより床面の汚れを識別し、こぼれたり汚れた部分を検出すると、自律的にスポット清掃を行うことができる。同機種は、必要な場所のみを清掃することで、最大4倍の効率化を実現し、水、エネルギー、化学薬品の消費量を大幅に削減する。また、誤ってこぼしたものをすぐに取り除くことで、転倒や落下といった安全面のリスクも低減。これは、ロボットがあらかじめ決められた清掃計画に従うのではなく、リアルタイムの状況に応じて賢く柔軟に動作することを意味する。
マーカーフリーの天井ビジョンによる位置特定
同機種は、上向きカメラを使用して天井の特徴を抽出し、マッピングや位置特定を行う天井ビジョンシステムを採用。このシステムは、QRコードのような特別に配置された人工的なランドマークを必要としないため、配置の際の時間と労力を大幅に削減することが可能だ。ロボットは天井の視覚的特徴(パイプ、照明、四角、曲線など)を識別し、これらを自然なランドマークとして用いて位置を特定することができる。
さらなる付加価値を提供
Gausiumによると、Scrubber 50 Pro は環境に優しく、利用する人間を中心に設計されているため、ユーザーの持続可能かつ包括的な成長の促進に役立つとのことだ。このロボットは耐久性があり、リサイクル可能な材料で作られていて、2,000サイクルの長寿命であるLFP電池を採用。同機種は5段階の浄水システムを内蔵しており、動作中に水を再利用することで、淡水の消費を約80%節約する。さらに、自動スポット清掃は、省エネ経路計画モードにより、最大75%のエネルギーを節約することができる。また、従業員がより効率的に働き、より価値の高い仕事に集中できるようにすることで彼らにより豊かな充実感をもたらし、福利厚生を向上させることが可能であると同時に、職場の人間工学を改善し、過労、ぎこちない姿勢や反復的な動作によって引き起こされる潜在的な健康被害を減少させる。さらに、手作業で行っていた反復的な激しい清掃作業をロボットが代行することで、ロボットは身体障害者の信頼できる同僚として、より多くの仕事の機会を彼らに提供することが可能だ。