Audible 村上春樹4作品がオーディオブックに追加 永山瑛太の朗読『辺境・近境』配信開始 『1Q84』の配信予定も発表

世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazonオーディブル(以下、Audible)は、村上春樹さん著の『辺境・近境』を永山瑛太さん、『騎士団長殺し』を高橋一生さん、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を大森南朋さん、『1Q84』を杏さん、柄本時生さんの朗読で順次配信することを発表した。

『辺境・近境』は本日12月15日より配信を開始し、『騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)』は12月28日から配信、続編は2023年に順次配信する。『1Q84』の配信は2023年を予定している。


村上春樹作品のオーディオブック化を進めるAudible

Audibleでは村上春樹さんの数々の名作を音声化するプロジェクトを進めている。『ねじまき鳥クロニクル』を藤木直人さん、『職業としての小説家』を小澤征悦さん、『螢・納屋を焼く・その他の短編』を松山ケンイチさん、『神の子どもたちはみな踊る』を仲野太賀さん、『東京奇譚集』をイッセー尾形さん、『海辺のカフカ』を木村佳乃さんが朗読したオーディオブックを配信している。

今回、永山瑛太さんが朗読する『辺境・近境』、高橋一生さん朗読の『騎士団長殺し』、大森南朋さん朗読の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、杏さん、柄本時生さん朗読の『1Q84』が順次ラインナップに加わり、合計10作品を楽しめるようになる。


作品概要と朗読者のコメント


『辺境・近境』(配信日:12月15日)

久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町……。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃! 旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続く。



ナレーター 永山瑛太さんのコメント

「旅行記なのに、まるで小説を読んでいるような感覚になることがあり、読み手の想像力が試されているような気持ちになりました。寝る前に聞けば、夢の中で旅の続きを楽しめるかもしれませんし、家事の最中など、ちょっと現実から離れる音として聴いていただくのもよいかなと思います。」

特別インタビュー動画

関連サイト
『辺境・近境』


騎士団長殺し-第1部 顕れるイデア編(上)-(配信日:12月28日)

一枚の絵が、秘密の扉を開ける……妻と別離し、傷心のまま、海を望む小暗い森の山荘に暮らす孤独な36歳の画家。ある日、緑濃い谷の向こうから謎めいた銀髪の隣人が現れ、主人公に奇妙な事が起き始める。雑木林の古い石室、不思議な鈴、屋根裏に棲むみみずく、そして「騎士団長」――ユーモアとメタファーに満ちた最高の長編小説!


ナレーター 高橋一生さんのコメント

「初めて読んだとき主人公である〈私〉と僕自身の年齢が同じで、職業の特徴にも共通点があるなど、自分自身に限りなく近いと感じていた作品でした。朗読することで、物語を新たな視点で見ることができ、楽しみながら取り組むことができました。思い思いのシチュエーションで、作品をお楽しみください。」


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上) (配信日:12月28日)

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。


ナレーター 大森南朋さんのコメント

「現場で読み進めながら朗読をしているので、どんどん面白くなる物語の展開を楽しみながら、どんな人がどんな状況で聴くのか想像しつつ、収録に臨んでいます。50歳を過ぎた今、村上春樹さんの作品と真正面から向き合う機会となり、よいお仕事に巡り合い感謝しています。」


1Q84-BOOK1〈4月-6月〉前編(配信日:2023年2月1日)

ひょっとしたら、と彼女は思う、世界は本当に終わりかけているのかもしれない。
夜空に不思議な月が浮かび、「リトル・ピープル」が棲む1Q84年の世界……深い謎をはらみながら、主人公・青豆と天吾の壮大な物語(ストーリー)が始まる。1Q84年――私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれ、主人公青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

関連サイト
1Q84-BOOK1

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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