菱洋エレクトロ「NVIDIA Jetson Orin NX 16GBモジュール」を販売開始 「Orin Nano」と同様のサイズで最大100TOPSを発揮

エレクトロニクス商社の菱洋エレクトロ株式会社は、アクセラレーテッドコンピューティングで世界をリードするNVIDIAが提供する「NVIDIA Jetson Orin NX 16GB モジュール」の販売を開始することを発表した。なお、「NVIDIA Jetson Orin NX 8GB モジュール」は2023年3月頃に発売予定。


「Orin Nano」と同様のサイズで最大100TOPSのAIパフォーマンスを発揮

近年、製造業が抱える課題として、品質の維持・向上だけでなく、少子高齢化による人材不足を補うための生産性の向上にも注目が集まっており、作業を自動化する産業用ロボットの需要が高まっている。また、AI搭載カメラは現場の遠隔監視をはじめとするIoT化やデジタル化による業務効率の向上につながるものとして導入が進んでいる。一方で産業用ロボットやカメラはリアルタイムでの画像・動画処理や複数のセンサーの一括管理などを行う場合もあり、より高い処理能力が求められている。

今回菱洋エレクトロが販売を開始した「NVIDIA Jetson Orin NX 16GB モジュール」は、SO-DIMMの外形寸法を踏襲している。Jetsonシリーズの中で最小の外形寸法である「NVIDIA Jetson Orin Nano」と同様のサイズで、最大100TOPS(1秒間に100兆回の整数演算)のAIパフォーマンスを発揮する。

また、10W~25Wの消費電力でありながら従来の「NVIDIA Jetson AGX Xavier」の3倍、「NVIDIA Jetson Xavier NX」の5倍のパフォーマンスを発揮する。NVIDIAが提供する最新のソフトウェア群にも対応し、Jetson Xavier NXシリーズの後継品として切り替え可能。カメラやロボットから入力される画像を処理するほか、外付けのコンピューターボックスに搭載して利用することもできる。

【製品仕様】


さらに、菱洋エレクトロは「Jetson Orin NX 16GB モジュール」に関連した製品も取り扱う。

【関連製品の取り扱い一例】
■AverMedia社
・「NX215」(販売中)・・・「Jetson Orin NX 16GB モジュール」に対応したキャリアボード
https://www.avermedia.com/professional/product-detail/NX215

・「D115OXB-16G」(2023年2月頃販売予定)・・・「Jetson Orin NX 16GB モジュール」およびキャリアボード搭載済みのボックス

■Seeed社
・「reComputer J4012」(今春頃販売予定)・・・「Jetson Orin NX 16GB モジュール」を搭載したインテリジェントエッジボックス
https://www.seeedstudio.com/blog/2023/01/07/seeed-studio-announces-recomputer-j4012-based-on-new-nvidia-jetson-orin-nx-16gb-system-on-module/

※上記2社以外の取り扱いメーカーでも順次展開予定。


今後の展望

菱洋エレクトロは2022年にNVIDIA Partner Networkに加入する企業の中で最も優れた一次代理店に授与される「Best Distributor of the Year」を受賞した。同社はモジュールだけでなく、量産化するためのキャリアボードやボックス製品も取り扱うことで開発から量産までのトータルサポートが可能。また、NVIDIA製品の専任エンジニアによる、GPUを動かすために必要なプログラミング言語「CUDA」の活用や技術サポートのもと、購入後もユーザーの困りごとの解決に努めていく。高度なAIを実装した製品を幅広く展開し、社会におけるAIの展開を後押しする。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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