トヨタ 「歩く」をアシストするモビリティ「C+walk S」を発売 立ち乗り「C+walk T」、「C+pod」も一部改良

トヨタ自動車は、新たなモビリティシリーズ「C+walk」の第2弾として、歩道での移動をアシストする「C+walk S(シーウォークエス)」を、3月20日よりトヨタ車両販売店で発売した。レンタリース店においても取り扱いを開始している。

C+walk S“Safety support”

また、立ち乗りタイプの「C+walk T」と「C+pod」を一部改良。「C+walk T」は、4月に予定されている改正道路交通法に適合した歩道(公道)で移動可能なモデルとして5月に発売を予定している。「C+pod」は、3月20日よりリース契約での取り扱いを開始した。

C+walk S

C+pod


C+walk S

C+walk Sは、自分一人の力で歩けるものの、日常生活の中で長距離・長時間の歩行に困難を感じている人をサポート。歩道を走行でき、前方の路面状況を把握しやすい3輪タイプのモビリティ。速度切替スイッチの操作で最高速度の設定が可能。C+walk Sは1~6km/hの6段階調整。




C+walkシリーズ共通の周囲の人や街になじむフォルムとし、人の「歩く」速さで移動することで、周りの歩行者と並んで会話ができるなど歩行空間での高い親和性を追求。走行時、前方の人や障害物との衝突回避に寄与する障害物検知機能といった安心装備も搭載し歩行者との共存を目指した。




C+walk T、C+pod

C+walk Tは、歩道(公道)で移動可能な「移動用小型車」の車両要件に適合させるため、車両サイズや最高速度の見直しを実施。また、C+podでは、法規対応に加えペダル踏み込み時のブレーキフィーリングの見直しなど、その魅力を高めた。





C+walk S 車両概要


1.人と歩行空間になじむフォルム

人が集まるところで使用可能なモビリティとして、C+walkシリーズ共通の周辺への圧迫感が少ないスリムなフォルムを実現。ステップ高130mmと低くて広いステップや立ち座りしやすいシートポジション、跳ね上げ可能なアームサポートなど乗降に配慮したユニバーサルなパッケージ。
走行時、運転者から前方の路面が見やすい前1輪・後2輪の3輪構成。
ハンドルステム部(フロントフォーク上端とハンドル下端部中央とを繋ぐ部分)からシームレスにつながる樹脂ボディには、ワンタッチで脱着可能な取換式バッテリーを内包。
シート下には大容量の収納スペースを確保。買い物カゴがそのまま収まり便利。
ボディカラーにはブラックを基調とし、よりスタイリッシュに魅せるウォームグレー、グレーメタリック、カッパーマイカメタリックのカラーパネルを販売店装着オプションとして設定。ライフスタイルや好みに合わせて選択が可能。

3色のカラーパネル装着イメージ<販売店装着オプション>


2.「C+walk」シリーズ共通の人にやさしいシンプルな操作系

ハンドル左右にあるアクセルレバーの操作だけで発進、加速、減速、停止までコントロール。押すと進み、離すと止まる簡単な操作とし、誰もが直感的に操作できるように配慮。さらに、必要に応じ、左右両手で操作可能なブレーキレバーを握ることでより減速をサポート。他の操作系から独立したバックボタンを押すことで後進も可能。
バッテリー残量や速度がひと目で判る状態表示パネルを装備。
バッテリー電源スイッチONの上、専用キーを認証エリアにかざすことでシステムを起動。
2.5kgと軽量な脱着式リチウムイオンバッテリーを付属の専用充電器(AC100V)に接続し、およそ2.5時間*4で充電が可能。自宅に持ち帰り、携帯電話のように簡単に充電が完了する扱いやすさを実現。




3.周囲の歩行者との共存を追求した走行性能

インホイールモーター方式を採用。リヤホイール内にブラシレスDCモーターを各々配置し、段差を乗り越える際や坂道でもゆとりをもって走行可能。段差乗り越え高さは最大50mm、実用登降坂角度は10度。
最高速度6km/hの人が「歩く」速度域で移動。1回の満充電での連続走行距離約12kmを達成(社内測定値。気温20℃、搭乗者の体重70kg、速度6km/hで平坦路移動した場合)。
最小回転半径を0.95mとし、狭い道などでのスムーズな取り回しを実現。




4.安全・安心への配慮

走行時前方の人や障害物との衝突回避に寄与する障害物検知機能を設定。ボディ前面の周辺検知センサーが検知すると、警告音とパネル表示で警告し約2km/hまで自動的に減速をサポート。距離2.5~3m程度の範囲で前方からの人や壁などを検知。自車の走行速度と人や障害物までの距離に応じて速度を抑制し、最大約2km/h程度に減速。回避した後、速度の抑制は解除。ハンドルを操作し回避するゆとりを生み出し、利用者の安全な走行を支援。
旋回速度抑制機能ならびに急斜面検知機能を標準装備。カーブなどでのハンドル操作時、操舵角を検知しその大きさに応じて減速をサポート。さらには、傾斜地での走行においても、急斜面侵入を通知し降坂時の速度によっては減速をサポートするなど高い安心感を提供。
ちょっとした移動の際に便利な「手押しモード」を設定。後輪の電磁ブレーキを解除し、手で押して移動させることが可能。


パンクの心配がないノーパンクタイヤ(10インチ)を全輪採用。

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C+walk S

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