バンダイナムコグループの株式会社花やしきは、開園170周年を迎えるにあたり、7月20日(木)より新エリアをオープンする。オープンに先がけて、報道関係者向けに新エリアを18日に公開した。
また、イルミネーションやプロジェクションマッピングで評価が高い「NAKED, INC.」(ネイキッド)との初コラボした五感で楽しむお花の体感型アート展も披露した。
新エリアにはアトラクション3機種
新エリアには3種類のアトラクションがオープンする。「お化け屋敷~江戸の肝試し~」「パノラマ時間旅行」「摩訶不思議!?君もスクープカメラマン」だ。
取材当日は猛暑日で屋外のアトラクションは暑かったが、新エリアはエアコンがきいていて快適だ。
時空階段
まず「時空階段」を登って新エリアに入るところから始まる。来園者を現代から過去へと誘うレトロな雰囲気の階段で、時を遡る雰囲気が楽しめる。
花やしきの過去の風景写真も展示されている。天井部分には2階へと繋がる提灯が雰囲気を醸し出しているので必見。花やしきの170年という歴史を感じながらエリアへと入って行こう。
お化け屋敷~江戸の肝試し~
新エリアで最初に遭遇するのはウォークスルー型の「お化け屋敷~江戸の肝試し~」。歌舞伎や落語、講談など様々な形で現代にも伝わる「累ケ淵」「牡丹灯篭」「番町皿屋敷」「四谷怪談」の江戸四大怪談がモチーフとなっている。
江戸時代から存在していた度胸試しが大好きな江戸の人々を魅了した世界をお化け屋敷として現代に復活。日本人の記憶に刻まれた恐怖の物語を体験しよう。
とはいえ、花やしきは、お化け屋敷そのものが初体験という人も多いということで、マイルドな恐怖感にとどめられている。家族連れや怖がりのカップルでも楽しめるレベルの設定となっている(お化け屋敷マニアに向けの恐怖感レベルにはなっていない)。
お化け屋敷を出ると、ウォークスルーしてきた自分の様子が画像モニターに写し出されているからチェックしてみよう。実は自分の周りに霊がいたのかも・・
【全長】74m
【所要時間】5~6分
【年齢制限】0歳から利用可能
【付き添い】5歳からおひとりでご利用いただけます。4歳までのお子様は中学生以上の付き添いが必要です。
【料金】のりもの券4枚、フリーパス
パノラマ時間旅行
「花やしき」には2016年まで「Beeタワー」があった。日本一の高さを誇るシンボルタワー「人工衛星塔」として登場し、56年もの間、浅草のシンボルタワーとして親しまれてきた。
そこからの眺望を4面マルチ映像によって楽しめる映像型アトラクション。浅草の街を一望できる空の旅が楽しめる。花やしきのシンボルとして長年親しまれ、2016年に惜しまれながら引退したアトラクション「Beeタワー」で一望できた浅草の町並みの実際の風景映像が復活する。
また、それだけなく浅草の今と昔をたどる趣向も懲らされているので、そこは実際に体験してみてのお楽しみ。
【所要時間】約5分
【年齢制限】0歳から利用可能
【付き添い】5歳からおひとりでご利用いただけます。4歳までのお子様は中学生以上の付き添いが必要です。
【料金】のりもの券4枚、フリーパス
摩訶不思議!?君もスクープカメラマン
スクープカメラマン(新聞記者)となり、専用デバイスを片手に「花やしき」の園内に現れる妖怪たちの写真を撮りまくる園内周遊型アトラクション(この日はさすがに暑かった)。
まずは「マルハナ新聞社」で任務を受けて出発。妖怪が出現するとされる12ヶ所の妖怪スポットをみつけ出し、専用デバイスをかざすと、妖怪がARで現れる。撮った妖怪たちでマルハナ新聞の一面を飾れるよう、妖怪たちを撮りまくろう。ただし、制限時間は15分。これはかなりの難関だ。
【所要時間】約15分
【年齢制限】2歳から利用可能
【付き添い】5歳からおひとりでご利用いただけます。4歳までのお子様は中学生以上の付き添いが必要です。
【料金】のりもの券4枚、フリーパス
■花やしき 新エリア体験レポート(一部公式イメージ動画)
花やしきとNAKEDのコラボ「NAKED花景色」
花やしき(花屋敷)が誕生したのは1853年(嘉永6年)のこと。黒船ペリーが来航した年で、東京はまだ江戸と呼ばれていた。花屋敷の名のとおり、菊を初めてとして花を愛でる場所としてのスタートだった。
花をモチーフとした作品も数多く手掛けるクリエイティブカンパニー「NAKED, INC.」と花やしきが初コラボして誕生した「NAKED 花景色」だ。五感で楽しむ花の体感型アートになっていて、プロジェクションマッピングによって彩られた空間で、四季折々の風景を楽しむことができる。
現代のテクノロジーとエンターテインメントを組み合わせ、今だからこそ観ることができる、浅草花やしきの原点である花園が復活する。
■NAKED花景色
飲食店舗「お花見茶屋」
「NAKED花景色」のエリアでは、浅草の粋な風情と、贅沢で華やかな彩りと味を堪能できる飲食店「お花見茶屋」があり、8年ぶりに復活する名物「パンダカー焼き」、見た目も可愛い「花むすび」、スティック状のモナカに北海道産小豆の手作り粒あんや白あんを敷き詰め、生キャラメルやマンゴーなどフルーツと団子を添えた「デセールもなか」など、花やしきらしいグルメや甘味を楽しむことができる。
浅草花やしき
ABOUT THE AUTHOR /
神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。