ChatGPTの画像認識機能で動物の気持ちがわかるスマホアプリ「ペットの気持ちAI」をリリース 周りにいるたいていの生き物に対応

GinTrickは動物の気持ちを診断し、吹き出し付き画像で表現するiOS・Androidスマートフォンアプリ「ペットの気持ちAI」の製品版を2024年1月9日にリリースした。

「ペットの気持ちAI」ではChatGPTの最新の画像認識機能で動物が何を考えているのか診断し、かわいくて面白い吹き出し付き画像を生成することができる。さらにSNSへのシェア機能も搭載しており、動物好きの人達の新たなコミュニケーションを生み出す。

アプリ概要


「ペットの気持ちAI」の使い方は以下の通り。
1:動物の写真を撮影(または端末の画像を選択)
2:写真をアップロード
3:診断結果が吹き出し画像で表示

生成した吹き出し付き画像はX(旧Twitter)などのSNSに投稿することも可能となっている。

また、画像の診断には2023年11月6日に発表されたばかりのOpenAIの画像入力の最新技術が使用されており、この技術を使うことでより写真のシチュエーションに合った面白くてかわいいコメントを生成することが可能となっている。GinTrickではいち早くこの技術を採用し11月14日にペットの気持ちAIのベータ版をリリースしていた。

利用例

自宅でペットを飼っている人なら、ペットの写真を撮って気持ちを診断してみたいだろう。このアプリは様々な動物に対応しており、犬、猫、文鳥、セキセイインコ、金魚、亀、更にはカブトムシまで対応する。


家のペットだけではなく、街中で動物を見つけたらカメラを向けてみると意外なストーリーがわかるかもしれない。



動物以外の気持ちもわかるかもしれない。



このように「ペットの気持ちAI」はそれぞれの動物が持つ独特の表情やしぐさを分析し、ChatGPTの先進的なAI技術を用いて、動物たちの感情や考えを読み解き、ペット愛好家の間でコミュニケーションを促進するツールとして機能。特にペットの独特な行動や表情をキャプチャした面白い画像は、コミュニティ内で笑いと共感を呼び新たな話題を提供するとしている。

また、「ペットの気持ちAI」はペットを飼っていなくても動物の画像があれば誰でも利用可能で、街中や動物カフェ、動物園などにいる動物たちの心の声もシェアでき、外に出て動物と出会い、そのストーリーの伝え手になることができるアプリとなっている。

メンバーのコメント

株式会社GinTrick 代表取締役 米原宏郎 氏

僕の祖母がチワワを飼っていて、よく家族で遊びに行きます。ペットは喋れなくても僕らは勝手に彼の気持ちを予想します。「ボールとって!」「膝の上に乗せて!」など、なんとなくペットが喋っているように感じるのはペットの飼い主なら誰しも経験はあるかもしれません。

そうした日々の中、自然と「ペットの気持ちAI」のアイデアが浮かんできました。今では僕自身がこのアプリのヘビーユーザとなっていて、チワワに会うたびに彼の言葉を聞いています。私たちは、このアプリをペットと飼い主の間の新たなコミュニケーションの橋渡しとして位置付けており、ペットと飼い主の絆を強化する手助けができればと願っています。



株式会社GinTrick 取締役CTO 牧野駿二 氏

生成AI技術の進化に伴い、画像の扱いの可能性は無限大に広がっています。OpenAIなどの生成AI開発会社の動向は日頃から特に注視しておりました。我々が開発した「ペットの気持ちAI」はOpenAIが11月初旬に発表したGPT-4 Turbo with vision の機能を利用しています。この機能は画像をOpenAIのAPIに渡すとその画像を解釈しテキストを生成するものです。これをペットの気持ちを読み取ることに活用しようと考えたのがこのプロダクトが生まれたきっかけです。AIを使ったアプリケーション開発は今後当たり前になっていき、様々な分野で活用されることでしょう。いち技術者として今後のアプリ、ロボット、そして世界がどうなっていくのか楽しみにしています。


今後の展望

「ペットの気持ちAI」の機能は現段階ではとてもシンプルなものとなっているため、今後は様々な機能の拡充に注力するとしており、当面においては以下のような改善を検討をしている。


1.診断精度の向上
2.吹き出し画像のカスタマイズ機能の追加
3.広告なしで見られる有料プランの追加

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ロボスタ編集部

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