代表取締役社長 CEO/CTOを大阪大学の石黒浩氏がつとめるAVITA株式会社は、同社が提供しているアバターオンライン接客サービス「AVACOM」において、リアルタイム翻訳できる「翻訳機能」をリリースした。
「AVACOM」では、これまでも多言語対応可能なスタッフの手配サービスによって、外国言語の顧客応対を実現していたが、今後はリアルタイム翻訳ができる「翻訳機能」を活用することで、外国語を話せないオペレーターでも外国人の顧客と円滑なコミュニケーションが取れるようになる。そのため人材不足の解消に貢献できるとしている。
訪日外国人客の使用言語は多彩に
2022年10月の水際対策緩和以降、円安も追い風となり、訪日外国人客数は増加の一途をたどっている。2024年もこの傾向が続き、コロナ禍前の2019年の訪日外国人客数を超え、過去最高の3,310万人にまで伸びる見通しだ(株式会社JTB「2024年(1月~12月)の旅行動向見通し」より)。
また、2023年の国別の訪日外国人客数の伸び率上位5位(2019年比)は、メキシコ、韓国、シンガポール、米国、ベトナムとなっており、訪日外国人客の国籍は多様性を増してきているという。
このインバウンド需要の急速な回復に伴い、観光産業においては、従来の人手不足に加えて多言語対応の対策が急務となっている。しかし外国語を話せる人材の確保は容易ではなく、多くの観光地では人手不足が一段と深刻化している状況だ。
このような背景のもと、アバターオンライン接客サービスの「AVACOM」にリアルタイム翻訳機能をリリースした。
AVACOMの「リアルタイム翻訳機能」とは
アバターオンライン接客サービス「AVACOM」のリアルタイム翻訳機能は、外国語を話せないオペレーターでも円滑に接客応対を可能にするために、以下の3つの特長がある。
1)リアルタイムの翻訳が可能
お客様とオペレーターの会話がリアルタイムに翻訳され、モニターに表示される。これによりお互いの使用する言語でタイムラグ無く会話ができるため、ストレスなく満足度の高い接客が実現できる。
2)約100言語に対応
対応言語は、英語、中国語(繁/簡)、韓国語をはじめとした、約100言語。
3)自動で言語特定が可能
言語の自動検出機能(※)により、お客様が話されている言語をAIが自動で特定するため、オペレーターは顧客が何語で話しているかが分からなくても問題ない。普段慣れ親しんでいない言語でも対応することができる。
※5月下旬実装予定
今回リリースする「リアルタイム翻訳機能」は、AIの活用により安定的に品質高く、スピーディーな同時翻訳を実現。
AIでの翻訳が難しい場合は、多言語対応可能なオペレーターに接続
一方で、人の名前や施設の名称といった固有名詞や、敬語、口語など表現によってはまだ正確に翻訳できない場合もある。その場合は、多言語対応が可能なオペレーターにスムーズに移行することで顧客との接点を損なうことなく接客することが可能。
また、AVITAはオペレーターの手配も受けつけている。
同社は、インバウンド対策を必要とする宿泊・観光業界や、飲食業界、小売業界、鉄道業界、自治体など、リアルタイム翻訳機能およびリモート接客を検討している企業は、無料でデモ体験も実施している。
・問い合わせ先:https://avita.co.jp/contact