最新ロボット企業の中でも注目の「アスラテック株式会社」さんを訪問する機会をいただきました。
アスラテックさんは、ソフトバンクがグループ全社員を対象に30年後のソフトバンクの姿を考える「新30年ビジョンコンテスト」を開催した際に優勝した、ロボットをテーマとするプロジェクトから端を発した会社です。
特徴的なのはロボットのハードウェアを作るのではなく、ロボットの頭脳とも言えるソフトウェア(OS)を事業の中核に据えていることです。当社もハードウェアではなくソフトウェア(アプリケーション)にフォーカスしているという意味で非情に親近感を感じます。
アスラテックさんは現在、V-Sido OS、V-Sido Connectというプロダクトがあり、その技術をアピールするためにASRA C1というコンセプトロボットが用意されています。
V-Sido OSとは、ヒューマノイドロボットをだれもが簡単に操作できるように開発されたOSで、マウスで画面内のCGを動かすだけで全身の動きを生成し、リアルタイムにロボットを動かすことができるとのこと。ロボットが転倒しないようにリアルタイムに自動調整するため、手動でモーションを微調整する手間が不要となるそうです。個人での利用であれば無料でダウンロード可能です。
この動画を見て未来を感じない人はいませんよね?この動画の裏話も聞いてきたのですが・・・書くとまずそうなので省略します(^-^;)
V-Sido Connectとは制御チップでシリアルサーボモーターをつなぐだけでロボットを作ることが可能になり、これさえあれば初心者でも簡単にロボットを動かすことができるそうです。正式販売が楽しみですね。
ASRA C1はV-Sido OSの機能を紹介するためののコンセプトモデルです。身長約110cm 体重約13.5kg、人間の小学生くらいのサイズのロボットでとてもいい動きをします。市販予定はないとのことですが、めちゃくちゃ欲しくなります。
この動画に登場しているのがかの有名なロボット研究家の吉崎航さん。経産省所管独行IPAの未踏IT人材発掘育成事業に採択されV-Sidoを製作した日本が誇る天才エンジニアです。Infinity Ventures Summit 2010 SpringのLaunch Padで優勝、IPAから成果が評価されスーパークリエータに認定されています。そして現在アスラテクのチーフロボットクリエイター。 そんなロボット業界の大先輩に今回いろいろとお話を直接聞くことができて、感謝感激、刺激を受けまくりました。
最後にアスラテックの社名の由来についても聞いてきました。「ゾロアスター教の神様ASURAからUの1文字を外したASRAと、テクノロジー(TEChnology)を合わせてAsratecとしました。ASURAには生命を与える神という意味があり、ロボットに生命を与えるソフトを普及させたいという意味でこの社名になっております。ASURAからUを外したのは、”U=You=あなた”が意識する必要がないソフトにするという意味が込められています。」・・・ふ、深いです。当社の社名とはひねり方がまったく違いますね・・・(^-^;)
今回いろいろとお話を伺った事を参考に、当社もV-Sido OS搭載マシンを作っていろいろと研究・開発を進めていきたいと思います。
とりあえずオススメされたこれを作りますよ~。作れる自信がないけど・・・。
また、アルデバランのnaoにもV-Sidoが使えるそうなのでこちらも研究してまいります。では、また!