「ロボコン in ケニア」の継続のため支援者募集中!の続報です。
現在、ケニアでのロボットコンテストに向けて、クラウドファンディングで資金調達中となっています。締切は3月31日(金)午後11:00まで。3,000円から寄付できます。
ケニアで、ロボコンで、長崎大学
なんでそもそも「ケニア」の「ロボコン」を「長崎大学」が支援して、「ロボスタ」がご紹介しているかというのをご説明します。
アフリカは世界の中でも今後の成長が最も期待される地域と言われています。しかしそのためには、若い人材、特に新しい産業の発展を支える優れた人材の育成が最も大切です。
長崎大学は2012年から、このケニアのロボコンを支援してきました。工夫をこらし情熱を傾けて製作したロボットで競い合うという「ロボコン」競技を通じて、ケニアの若い技術者を育成したいという想いがありました。
長崎大学によれば、参加するロボットのレベルも年々向上してきたと実感しているそうです。しかし、十分な資金的サポートは特になく、ほとんど有志による自己資金で賄ってきたこともあり、現在は継続の危機に直面しています。
そこで長崎大学は、今回初めてクラウドファンディングによる資金調達を開始しました。しかし、資金が思うように集まらないこともあり、ロボスタ宛に「可能であれば紹介してほしい」という連絡が入ったのです。
ロボットのメディアを運営する我々としては、なんとか支援していかなければいけないな、ということで、記事を書くという形で支援をさせて頂いております。
今回の記事では、今年のロボコンと過去のロボコンの様子を紹介させていただきます。
Kenya Robocon 2017
今年の競技は、「フィールドの端からスタートし、決められた場所に置かれた赤・青・黄ブロックを取り、ゴールの箱に運び入れるという」というものです。詳細のルールは、ケニアロボコン2017のルールブックで見ることができます。
今年のフィールドには初めてスロープが設置されたそうです。ゴールはスロープを昇った一段高い場所にあるため、スロープをうまく昇ってブロックを運べるかどうかが今年の見どころとなっています。
Kenya Robocon 2016
続いて、2016年に開催されたロボコンの様子。
優勝チームは「Kenya Technical Trainers College」。
審査員は長崎大学工学部から教員を交代で派遣しているそうです。そのほかにもロボット製作セミナーを行ったり、現地に日本の技術を賞品として持って行ったりしていることもあり、日本のロボット技術への憧れを抱く学生も多いそうです。
Kenya Robocon 2014
2014年のルールは「決められた場所からスタートして、3分以内にブロックを集めて籠に入れ、スタート地点に戻る」という競技でした。
圧倒的な強さで優勝したのは「Dedan Kimathi大学。リーダーのエバンス氏はロボットの制御ソフトを一人で開発し、チームを優勝に導いたとのこと。彼は日本に留学してロボット技術を学ぶことを夢見ているそうです。
喜安千弥(長崎大学工学部 教授)からロボスタ読者へのコメント
このロボコン in ケニアを支援する長崎大学の喜安教授からコメントをいただきましたので紹介します。
私たちがこのコンテストの応援を始めて5年になりますが、残念ながら我々の大学からこれ以上の資金援助を得ることは難しくなっています。このままでは支援が続けられなくなると考え、今回クラウドファンディングを立ち上げました。
私たちは、ケニアの学生が情熱を傾けて競い合うロボコンを支援することで、アフリカの若い人材の育成に貢献できるものと信じています。
ぜひとも皆様のお力添えをいただきたくお願いいたします。
読者の皆様、まずは一度、下記のプロジェクトページをご覧いただければと思います。


