CROSSCOOP SINGAPOREが人型ロボット「NAO」を使ったレンタルオフィスの受付業務省力化の実証実験を開始した。
現在シンガポールが抱える大きな社会問題は日本同様に少子高齢化であり、労働力減少をいかに生産性の向上で補っていくのかが大きな課題となっているという。この課題解決の第一歩として、今回CROSSCOOP SINGAPOREと日本事務器株式会社シンガポール駐在員事務所が共同して、SoftBank Telecom Singapore開発・監修のもと、NAOの導入による受付業務省力化の実証実験を行うことになったという。

実験の内容
「レンタルオフィス利用者にむけて、NAOがよくある質問に対していつでもリアルタイムに答えてくれる」、「レンタルオフィスを探している見込み客に対して、スタッフが資料や飲み物を準備している間に、NAOがレンタルオフィスの説明をしてくれる」という2点が実験の内容だ。
どちらのサービスも、完全に人間を置き換えるのではなく、ロボットが人間のサポートを行うという内容となっている。

実験の目標
今回のNAOによる受付業務の一部代替活用により、スタッフ約10時間(6%相当)の省力化を実現することを目標としている。
今回の実証実験期間は2017年3月27日~5月26日の2か月間で、実験終了後の6月に検証結果を発表するという。またその結果はロボスタでもお伝えしたい。
受付業務を行うNAOの動画も公開されている。
将来的には今回実験結果を踏まえたうえで、NAOと様々なデバイスとの連携、ソフトのアップデートを行っていくという。さらにこの実験をロールモデルとしたシンガポール国内におけるサービス業の生産性向上ソリューションの普及に努めてるという。
個人的な話ですが、2004年に初めて起業した時にCROSSCOOPさんのレンタルオフィスをお借りしたのでとても懐かしいなと思いました。省力化と同時に顧客満足度の向上、従業員の職場環境の改善につながるロボット導入となることを期待しています。
ロボットデータベース / NAO(ナオ)


