スマートスピーカーを使う時に呼びかける単語のことをウェイクワード(Wake Word)と呼ぶ。AppleのSiriであれば「Hey, Siri!」、Google Homeであれば「OK, Google」と呼びかけることで機能を使うことができる。
今回は中でも「Amazon Echo」のウェイクワードである「Alexa(アレクサ)」についての小ネタをご紹介する。
「Alexa」は何故「Alexa」(アレクサ)なのか?
なぜ、「Amazon Echo」のウェイクワードは「Alexa」なのだろうか?
「Hey, Amazon」、「OK, Amazon」では駄目な理由があったのだろうか?
今回はAmazon Echoの初期の関係者インタビューを引っ張り出していてその由来を辿ってみることにした。
Business Insider
2016年7月12日に行われたBusiness Insiderによるインタビュー記事によれば、アマゾンが「Amazon Echo」向けのウェイクワードを選ぶ上で、「人々が日常生活で使わない言葉を選ぶ」ことを条件としたという。この条件はとても納得がいく。日常よく使う言葉で起動してしまっては不都合なのは言うまでもないだろう。
開発チームはさまざまなワードをテストした後、最終的に「Alexa」という言葉を選んだという。この「Alexa」という単語の発音は認識率が高かったということも選択のポイントだったという。
また、アレクサンドリア図書館を連想させるワードだったことも採用の理由になっているという。この図書館は世界中の文献を収集することを目的として建設され、古代最大にして最高の図書館とも、最古の学術の殿堂とも言われている施設だ。
Fortune
2016年7月14日に行われたFortuneによるインタビュー記事。こちらのインタビューでもほぼ同様のやり取りが行われているが、それに加えて、スタートレックのエンタープライズ号の乗組員たちがコンピュータに呼びかけるシーンをイメージして決められたことが明かされている。
先の記事では、日常生活であまり使われない単語として「Alexa」を選んだと説明があったが、このインタビュアーは「Alexaという従兄弟がいて、不便だ」と指摘している。アレクサさんやその家族からすれば、「Echo」に「Alexa」と呼びかけるのには違和感があるはずだし、実際不都合かもしれない。しかし、アマゾンはインタビューの中で、対策としてウェイクワードを「Amazon」または「Echo」のいずれかに変更して回避できるとコメントしている。必要があれば、Alexa以外のウェイクワードに変更できることは覚えておいたほうが良さそうだ。
また、2017年1月には「Amazon Echo」のウェイクワードに「Computer」も追加された。スタートレックでは「ハロー!コンピューター」と話しかけるシーンもあることから、これでアマゾンが当初イメージしていたスタートレックの世界そのものの使い方ができるようになったと言える。
僕はこう思った:
Computer!というウェイクワードはちょっと新鮮です。オススメです。






