2018年8月14日、Appleが出願した「User profiling for voice input processing
(音声入力処理のためのユーザープロファイリング)」についての特許が公開された。
出願内容は、Siriがユーザーを特定してパーソナライズした応答ができるよう、声紋認証により個人識別するもの。
Appleはこの領域の特許を数多く出願しており、必ずしもこれがSiriの現実のサービスに組み込まれるかは不明だが、もしこれが実装されることになれば、Siriがより便利使えるようになるはずだ。特にHomePodなど家庭内でマルチユーザーが利用する場合に有用な仕組みとなるだろう。
例えば、父親が予定を聞いたときに子供の予定を返答することがなくなるだろうし、母親が自分の好みのプレイリストを再生指示することも簡単になるし、自分宛の新着メールは自分しかきけなくなるようになるだろう。
マルチユーザーサポートは、発話者に合わせたパーソナライズした回答が得られるだけでなく、プライバシー保護の観点でも導入が期待される仕組みと言える。
Appleは先日、Apple Machine Learning Journalにて位置情報を活用した音声認識システムの仕組みを発表している。AppleがAlexaやGoogle Assistantとは別のアプローチで音声領域に積極的に改善を進めており、今後もAppleらしいイノベーティブな音声アシスタントの改善を期待したい。
Source:US Patent & Trademark Office




