中国インターネット大手「Tencent(腾讯:テンセント)」が無料インスタントメッセンジャーアプリ「WeChat(微信:ウィチャット)」にAI音声アシスタント「Xiaowei(小微:シャオウェイ)」を搭載するという。2019年1月9日、Bloombergが報じた。
Wechatは日本でいうとLINEやfacebook Messengerに近いサービスで、知人とのコミュニケーションをとることを中心としたソーシャルサービスだ。
WeChatの最大の特徴はユーザー数が大きいことだ。2011年第3四半期からの成長グラフを見るとその伸び方も驚異的だが、2018年第1四半期以降、10億を超えるユーザー数を維持している。まさに世界有数の巨大なプラットフォームになっている(ただし、WeChatは暗号化などのセキュリティ面で辛辣な評価を受け、中国国内でも企業が使用を禁止したり、ユーザー離れの傾向が見られるという報道もある)。
今回のBloombergの報道によれば、このWeChatに自社開発のアシスタント「Xiaowei」を搭載することで、QQ Musicの音楽を再生指示したり、タクシーを呼んだり、天気や渋滞情報やニュースを確認できるように機能が拡張されるという。なおWeChatへのXiaowei搭載時期は不明だ。
なお昨年Tencentは「Tingting (听听)」と呼ぶスマートスピーカーを開発中と報じられていた。
中国のスマートスピーカー市場はAlibaba(アリババ)、Baidu(バイドゥ)、Xiaomi(シャオミ)、HUAWEI(ファーウェイ)がシェア争いを行っている真っ只中だが、巨大なソーシャルプラットフォームを背景にTencentがどこまで存在感を高められるのか注目したい。
Source:Bloomberg
ロボスタ / Tencent



