2026年1月6日、米国で開催されている「CES 2026」でヒョンデは、同社のグループ傘下のボストン・ダイナミクスが開発しているヒューマノイド「Atlas」(電動型)のプロトタイプを初めて報道陣などに一般公開した。(関連記事「Hyundai Motor Group、AIロボティクス戦略&ヒューマノイド新AtlasをCES 2026で発表予定」)

これはヒョンデグループが今年、ヒューマノイドやAIロボットを市場投入することを明確に発表するもの。(速報「現代自動車が「CES 2026」でヒューマノイドを初公開 年3万台を生産、最初は産業工場市場から」)
同じタイミングで、ボストン・ダイナミクスもプレミア動画を公開し、次世代Atlasのプレミア動画と、次世代ヒューマノイドのイメージ動画をYouTubeで公開した。
■プレミア動画
■次世代Atlasのイメージ
「プレミア動画」では次のようにナレーションが展開され、人間や動物の動きを原点に、30年にわたる研究と挑戦の末に誕生したヒューマノイド「Atlas」が「過酷な作業を担い、人と共に歩む存在」として描かれている。
Atlasは完成形ではなく、
人間の想像力とイノベーションが切り拓く“次の未来”の出発点である
子どもの頃、私たちは「明日」という約束を思い描いていました。
それは、サイエンスフィクションが現実になる未来です。
そこから、私たちの旅は始まりました。
目標はシンプルでした。
「何が可能なのか」を見極めること。
動物や人間は、驚くほど自然にこの世界を動き回ります。
私たちが取り憑かれたのは、「なぜ、どうやってそれができるのか」という問いでした。
だから私たちは、脚を、腕を、手を与えました。
あなたは、私たちのロボットが“不可能”を成し遂げる姿を見てきました。
跳び、走り、登り、宙返りをする姿を。
そして、私たちは次の問いを投げかけました。
もし、過酷な仕事を自動化できたらどうなるだろうか。
より安全に、より簡単に、そして私たちの暮らしをより良くできるのではないか。
この5年間、私たちはロボットを研究室の外へと連れ出し、現実の世界へ送り出してきました。
そして今、次の章が始まります。
それは、性能のために生まれ、働くために生まれた“超人的ロボット”。
Atlasは、30年にわたって限界を押し広げ、打ち破り続けてきた成果の結晶です。
これまでで最高のロボットであり、人間の創意工夫と、その先にある未来をつなぐ架け橋です。
イノベーションは、私たちの原動力。
あなたの想像力こそが、私たちのインスピレーションです。
フィジカルオートメーションが可能性を広げる世界。
ロボットが、私たちのそばを歩くヘルパーであり、仲間となり、
暮らしをより簡単に、より安全に、そしてより豊かなものにする世界。
Atlasは、私たちの旅の終着点ではありません。
それは、あなたの「明日」の始まりなのです。
産業オートメーションの新しい形
Boston Dynamicsが開発している電動「Atlas」は、同社がこれまで培ってきた人型ロボット技術の結晶であり、工業現場における物体搬送や作業の自動化を目的とした次世代のヒューマノイド。

「Atlas」は研究室の域を超え、現実の産業ワークスペースで活用できるよう設計されている。柔軟かつ強力な動作性能と高度な自律性を備える。「産業オートメーションの新しい顔」として位置づけられ、既存のワークフローに合わせた柔軟な統合と予測可能な運用が可能な点が強調されている。

自律的に充電ステーションに移動
Atlasは最先端のAIとモビリティ技術を搭載しており、新しいタスクを学習すると、そのスキルを複数のAtlasに容易に展開できる。また自律的に充電ステーションに移動し、バッテリーを自ら交換して連続稼働が可能になる。これにより現場での人手介入を最小限にしつつ、持続的な作業遂行が可能になる、としている。

身長約1.9m、50kgの瞬間持ち上げ能力
ショート動画や製品ページでは、主要スペックとして高さ約1.9m、重量約90kg、最大56自由度(DoF)と優れた動作範囲、IP67レーティングによる堅牢性、-20°C~40°Cという幅広い環境対応が示されている。また、50kgの瞬間持ち上げ能力や30kgの持続負荷能力を持ち、タッチ感知や360°カメラによる環境認識システムも備えていることが紹介されている。

MESやWMSと連携
Atlasは単体ロボットとしてだけでなく、エンタープライズ向けの統合プラットフォーム「Orbit」と連携することで、MES(製造実行システム)やWMS(倉庫管理システム)など既存の企業システムとデータ統合しながら、現場の自動化プロセスを可視化・最適化することができる。
最もダイナミックなヒューマノイド
ページ全体を通じて、Atlasは「最もダイナミックなヒューマノイドロボット」として位置づけられ、研究室から産業用途へと移行する実用ロボットであることが強調されている。展開する例としては、既にヒョンデとの現場テストが進行していることも示し、Atlasが産業自動化時代の主要なフィジカルAIプラットフォームとして活用される方向性が提示されている。






