株式会社アーストレックロボティクスは、2026年3月16日(月)~3月18日(水)の3日間、大阪けいさつ病院(大阪府天王寺区、病床数650床)において、自律搬送ロボット「AI-MHOS(アイモス)」のデモ走行を実施した。
本デモ走行は、大阪商工会議所が推進する「実証実験支援事業」の一環として、今後予定している本格的な実証実験に先立ち行われたものだ。職員の業務負担軽減や院内物流のさらなる効率化の実現を見据え、病院特有の複雑な環境下における自律搬送ロボットの適応性と安全性を評価することを目的としている。官民一体となった次世代型スマートホスピタルの実現に向けた新たな取り組みとして位置づけられる。
次世代スマートホスピタルを目指す大阪けいさつ病院
2025年に新築移転した大阪けいさつ病院は、手術支援ロボット「ダビンチ5」や天井照明型手術室「オペルミ」をはじめとする高度な専門設備を導入している。さらに全職員約1,800人へのiPhone配備を基軸とした強固なIT基盤を整備し、スマートホスピタル構想を掲げて次世代の医療現場の実現に向けた高度なDX環境を構築している。
今回のデモ走行は、こうした先進的な医療現場において、複雑な動線にも柔軟に対応する「AI-MHOS」の自律走行アルゴリズムの適応力を検証するものだ。具体的には、人の往来が激しい外来フロア、静粛性が求められる病棟、大型機器やベッドの搬送が頻繁に行われる手術医療センターなど、病院特有の多様な環境下での走行を実施した。
検証内容と結果——安全な共生走行と運用課題の抽出を完了
今回のデモ走行では、環境適応性および運用安全性を中心に検証が行われた。実施場所は2階フロア、手術医療センター、8階フロアの3エリアで、使用した実証モデルは以下の2機種だ。
C03-J-3D(複数部署への同時配送を想定した3扉独立管理型)
C03-J(多様な専用キャビネットと結合し、置き配も可能な分離型)
複雑な環境下における自律走行機能の検証では、外来待合など人の通行量が多いエリアや、ベッド搬送が頻繁に行われる手術室付近の通路において、センサーによる障害物検知や回避挙動の精度を確認。医療スタッフや患者の動線を妨げることなく、安全に共生・走行できることを実証。
また、現場ワークフローへの適合性の評価では、医療従事者の日常的な業務動線において、最適な走行ルートや待機場所の設定が可能かを評価。実際の現場環境での稼働を通じ、次段階の本格的な実証試験に向けた運用課題の抽出を完了した。

同社は今後、「AI-MHOS」の活用を通じて病院スタッフの業務負担軽減やタスクシフト、医療現場のDX化を推進していく方針だ。

