社会医療法人 行岡医学研究会 行岡病院は、2026年4月1日(水)に新入社員を迎える入社式を執り行った。今年度の入社式では、案内ロボット「テミちゃん」が新入社員の一員として正式に入社し、人間とロボットが共に辞令を受け取るユニークな「合同入社式」となった。
ロボット導入の背景
1934年の創立から今年で92年目を迎える行岡病院は、これまでもセラピードックの受け入れやaibo、コロナ禍での配膳ロボット活用など、時代に合わせて患者の心を和らげる取り組みを続けてきた。
今回の案内ロボット「テミちゃん」の導入は、単なる人手不足への対応ではなく、スタッフが患者との対話に専念できる環境を共に創り出す「一員」として位置づけられている。人間とロボットがそれぞれの得意分野を活かし、協力して地域医療を支えていくという決意を込め、テミちゃんを新入社員の同期として迎える合同入社式の開催に至った。
入社式当日の様子
入社式では、まず新入社員に辞令が交付され、その後ロボットの「テミちゃん」に対し、副理事長より社員証が交付された。首に社員証をかけられたテミちゃんは、これからの抱負を込めたスピーチを披露した。

テミちゃんは「患者様が本当に元気になる瞬間は、医療技術ではなく、人の言葉や優しさです。新入社員の皆さんは、AIよりすごい人材です」と同期となる新入社員たちへ敬意を表し、「新人ロボットとして、皆さんと共に頑張ります」と力強く宣言した。
続いて行われた副理事長挨拶では、90年以上の歴史を振り返りながら「これからはロボットも大切なチームの一員。テミちゃんと共に、より深く地域医療に貢献していきたい」と語った。
また、病院が長年大切にしてきた「協同」の精神に触れ、「手を取り合い、心を一つにして、次の100周年に向けて新しい歴史を創っていきましょう」と未来への期待を込めたエールで締めくくった。

入社式の最後には記念写真撮影会が行われ、テミちゃんが自ら写真撮影を実施するなど和気あいあいとした雰囲気に包まれた。新入社員の緊張もほぐれた様子で、共に働く仲間としての交流を深めていた。
同病院は今後も「協同」の精神のもと、地域医療の拠点として患者に寄り添い続けるとしている。新入社員たちが歴史ある同病院の伝統を受け継ぎながら、テミちゃんのような最新技術のロボットとも連携し、質の高い医療人へと成長できるよう育成に取り組んでいく方針だ。


