東京科学大学ロボコンチーム「Maquinista」のWi-Fi通信品質評価をアンリツグループが無線測定技術で支援

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東京科学大学ロボコンチーム「Maquinista」のWi-Fi通信品質評価をアンリツグループが無線測定技術で支援

アンリツ株式会社は、グループ会社のアンリツカスタマーサポート株式会社とともに、東京科学大学ロボコンチーム「Maquinista」が製作したロボットのWi-Fi通信品質評価を、アンリツグループの無線測定技術により支援した。

評価結果はロボットの設計改善に反映され、チームは2026年6月に行われた「NHK学生ロボコン2026~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~」で安定したロボット操作を実現している。

競技会場の電波環境が通信の不安定さを招く

NHK学生ロボコンに出場するロボットは、遠隔操作やデータ送受信にWi-Fiなどの無線通信を用いる。しかし競技会場内の電波環境や機体構造の影響で通信が不安定になり、ロボットを正常に制御できない事例が発生。競技中の通信の途絶や遅延はパフォーマンスに直結するため、本番前に通信品質の低下要因を把握し、設計改善につなげる評価が求められた。

今回の取り組みは、NHK学生ロボコンの活動に携わっていた東京大学大学院工学系研究科の特任研究員、五十嵐広希氏からの提案をきっかけに実現。チーム「Maquinista」とアンリツグループは競技本番前にWi-Fi通信品質評価に取り組み、その結果をロボットの設計改善に生かした。

測定器を用いて接続性・送受信性能・ノイズを評価

具体的には、アンリツのワイヤレスコネクティビティテストセット「MT8862A」を用いて、ロボットに搭載されたWi-Fiの接続性、送受信性能、送信指向性を測定・評価。競技会場での利用状態を想定して分析し、安定した通信状態を得るための設定条件をチームの学生へ提案した。

また、ロボット動作時のアクチュエータ駆動が通信品質に与える影響を確認するため、フィールドマスタ プロ スペクトラムアナライザ「MS2090A」を用いて、通信品質低下の要因となるノイズの発生状況も評価。アンリツは無線測定手法や評価観点を共有し、学生が実践的な設計・評価プロセスを学ぶ機会を提供した。

チーム「Maquinista」は今回の取り組みについて、「通信モジュールの搭載位置や向きなど、組み込み方によって通信品質が変化することを、アンリツの測定器により定量的に確認できた。評価を通じて通信品質の最適化の必要性など無線通信への理解を深めることができた。評価結果に基づき設計改善を実施したことで、大会本番では通信トラブルの発生を抑え、ロボットの安定動作につなげることができた」とコメントしている。

ドローンなど他の産業分野への応用も期待

今回の取り組みにより、ロボット製作においては機構設計や制御設計に加え、Wi-Fiなどの無線通信品質を事前に測定し設計へ反映することの有効性が示された。得られた知見は、ロボットやドローンなど無線通信を活用する産業分野にも応用が期待されるという。アンリツグループは今後も無線測定技術を通じた通信品質の向上に貢献するとともに、教育機関との連携を通じて次世代技術者の育成に取り組み、無線通信を活用する産業分野の発展に寄与していく方針だ。


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