エレクトロニクス商社の丸文株式会社は2026年7月23日、四足歩行ロボット分野のグローバルリーディングカンパニーであるDEEP Robotics(ディープロボティクス)と、日本市場における同社製ロボットの販売拡大および協業に向けた基本合意書(MOU)を締結したと発表した。
労働力不足とインフラ老朽化への切り札に
日本の産業界は、少子高齢化に伴う深刻な労働力不足やインフラ設備の老朽化対策、さらに災害現場など危険環境下での作業安全確保という課題に直面している。丸文はこうした課題を解決する手段として、自律的に稼働し、複雑な地形や人の立ち入りが困難なエリアで作業を代替できる四足歩行ロボットの社会実装に期待を寄せているという。
DEEP Roboticsは独自のAIアルゴリズムと運動制御技術を強みとし、世界各国の電力・建設・消防救助など多様な現場ですでに豊富な導入実績を持つ。丸文は今回のMOU締結により、同社の技術サポート力と幅広い顧客ネットワークを、DEEP Roboticsの最先端ロボティクス技術と融合させ、日本国内の顧客ニーズに合わせたロボットソリューションの提供を加速するとしている。
悪路走破・自律ナビゲーション・高い拡張性が特長
DEEP Roboticsの四足歩行ロボットは、高度な運動制御とAI技術によって、従来のロボットでは困難だった過酷な産業現場での自動化・無人化を可能にするという。主な特長は次の通りだ。
高度な悪路走破性:階段・段差・瓦礫などの複雑な地形や悪天候下でも、独自の制御技術で安定した歩行・走行が可能
自律ナビゲーションとAI機能:LiDARや各種センサーによる環境認識・障害物回避・ルート計画で、人の手を介さない自律巡回点検を実現
高い拡張性:高解像度カメラ、赤外線サーモグラフィ、ガス検知器、ロボットアームなど用途に応じた多様なモジュールを搭載可能
堅牢性と防塵・防水性能:IP67クラス相当の耐久性を備え、屋外や過酷な産業用途での使用に対応

両社のコメント
DEEP RoboticsのCEO 朱秋国(Zhu Qiuguo)氏は「日本のテクノロジー市場において確固たる実績と信頼を持つ丸文と強力なパートナーシップを結べたことを光栄に思う。日本の産業現場では非常に高い品質と安全基準が求められる。丸文の深い市場理解と充実したサポート体制は、当社のロボットソリューションを日本国内で広く展開する上で欠かせない」とコメント。
丸文の取締役 藤野聡氏は「四足歩行ロボットの世界的リーダーであるDEEP Roboticsと新たな協業をスタートできることを大変嬉しく思う。日本が直面する労働力不足やインフラ老朽化といった社会課題に対し、同社の高度なAIと自律制御技術を備えたロボットは有効な解決策となる」と述べ、両社で日本の産業界に新たな価値と安全性を提供していく考えを示した。
丸文は今後、両社の強みを持ち寄り、日本国内における新たなアプリケーションの共同開発も推進していく方針だ。四足歩行ロボットは電力・建設・消防救助といった現場での巡回点検や災害対応での活用が期待されており、今回のMOU締結を契機に日本市場での導入拡大が進むかが注目される。

