アジアを拠点とするeスポーツ企業のHero Esportsは、ロボティクス競技の新プロジェクト「CyberHero」を立ち上げ、その第1弾イベントをサウジアラビアの首都リヤドで現地時間2026年9月9日に開催すると発表した。同イベントではヒューマノイドロボットによるキックボクシング形式の格闘競技が披露される。
このプロジェクトは、Hero Esportsの共同創設者兼CEOであるダニー・タン(Danny Tang)氏が、国際イベント「LEAP」初日のメインステージパネル「Esports as the Next Mass-media Industry: Building the New Sports and Entertainment Sector」の中で発表したもの。パネルにはサウジeスポーツ連盟CEOのラワン・アルブタイリRawan AlButairi氏、ESL FACEIT GroupのCEOであるNiccolo Maisto氏も登壇し、The Mo Show Podcast主宰のMo Islam氏が司会を務めた。
EngineAI製ヒューマノイド「T800」10体が競技場で対戦
「CyberHero x Riyadh」と題されたイベントでは、深センに拠点を置くロボティクス企業EngineAIが開発したヒューマノイドロボット「T800」10体が、専用に設営された格闘用アリーナで対戦を行う。ほかのロボティクスブランドの機体も参加する見込みだ。
T800は身長約1.73m、体重75~85kgで成人男性とほぼ同等のサイズ。29軸の関節を備え、歩行・走行・パンチ・キック・旋回・転倒からの復帰動作が可能。9月9日の本番では、モーション制御やバランス、反応速度、戦術面での駆け引きが試される。EngineAIは2026年7月16日に深センでT800による格闘リーグの開幕戦を実施しており、今回のリヤド公演ではアップグレードされた格闘動作を披露する。
イベントの所要時間は約2時間で、ロボット競技に加えて音楽・照明演出、海外の人気DJによるライブセットなど、エンターテインメント色の強い演出も組み合わせる。開催時間は現地時間9月9日午後9時(開場は午後8時30分)で、会場は近日発表予定とされている。
サウジアラビアと中国をロボティクスでつなぐ人材育成プログラムも
Hero Esportsは「CyberHero」と並行して、サウジアラビアと中国の若い人材やロボティクス産業をつなぐ「CyberHero Saudi–China Scholar Program」の立ち上げも計画している。
第1期ではサウジアラビアの学生最大30人を対象に中国の3都市を訪問する機会を提供し、急速に発展する現地のロボティクス・フィジカルAI産業を体感してもらう内容になる。プログラムにはロボティクス企業や研究機関の視察が含まれる見通しだ。
ダニー・タン氏は「Hero Esportsは常に、人々が共に体験したいと思う瞬間を作ることを大切にしてきた。CyberHeroはその哲学を従来のeスポーツの枠を超えて新しいカテゴリーへ広げるものだ」とコメント。リヤドを開催地に選んだ理由については「東西の結節点となる象徴的な都市であり、世界各地の技術・人材・アイデアが交わる場としてふさわしい」と述べている。
Hero Esportsについて
Hero Esportsはアジア最大級のeスポーツ企業で、年間7,000以上の大会を主催し、世界で8億人超のファンにリーチしている。Savvy Games GroupとTencentの出資を受け、「Honor of Kings」「Peacekeeper Elite」「League of Legends」「VALORANT」など主要タイトルの大会・リーグを運営するほか、Esports World Cup(EWC)の中国パートナーも務めている。
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