Aldebaran Romeoプロジェクトについて調べてみた(中編)〜人間型ロボットを進化させる理由

ソフトバンク・ロボティクス社とともにpepperの開発を行う、フランスのAldebaran Robotics(アルデバラン・ロボティクス)社が現在取り組んでいる「Romeo Prpject(ロミオ/ロメオ プロジェクト)」について調べてみました。

前編はこちらになりますので、まだの方は先に前編をごらんください。

今、Romeo のような人間型ロボットを進化させる2つの理由があります。

1つ目は、1台の人間型ロボットを導入することで、人間が使っている道具をそのまま使うことが出来る点です。

例えば、今でも家事を省力化するためにルンバのような自動掃除ロボットがありますが、1つの機能のみを行うロボットでは、様々な作業ごとのロボットを導入する必要があります。

しかし、Romeoを1台導入すると Romeo が人間の掃除機を使い掃除を行うということが可能となり、1台のロボットで人間のサポートが解決します。

2つ目は、人間型ロボットは人間が行う作業の「補助」を行い、高齢者が生活に積極的に参加できる効果があります。

全自動で家事を行うロボットを使うと、家事を完全に代行させられます。共働きのような忙しい世代であればこの方が良いでしょう。しかし、高齢者の場合は Romeo に補助してもらいながら自分でも家事を行う方が、自立した生活を送れることでしょう。

人間が行う作業の補助を行うことで、Romeoは「人間の仲間」としてパートナーとなっていくのです。

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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