高齢化社会の救世主となるか!〜「ニンニンPepper」
アプリタイトル:ニンニンPepper
デベロッパー:プロジェクトチーム・ディメンティア
対象機種:pepper
pepper app challenge 2015の決勝進出作品、ベストソーシャルイノベーション賞と最優秀賞の2賞を受賞したプロジェクトチーム・ディメンティアさんによる「ニンニンPepper」をご紹介します。
アプリタイトルの「ニンニン」って初めは何のことだか分からず、忍者ハ◯トリくんの口癖かと思ったくらいだったのですが、実際の意味は全く違って恥ずかしくらい。
「ニンニン」は漢字で書くと「認認」これは「認認介護」という言葉から来ています。
高齢者同士が自ら介護するのは「老老介護」と呼ばれていて、この「認認介護」の「認」とは「認知症」のこと、つまり認知症を患っている者同士が介護しあうという状況のことなのです。既にこのような言葉出来ているということは、近い将来これが当たり前になる可能性があるのです…。
前置きが長くなってしまいましたが、「ニンニンPepper」はこの認知症の人をサポートするというアプリなのです。
具体的には、pepperが朝起こしてくれたり、薬を飲む時間をpepperが教えてくれたり、会話を引出したり、メールを代理受信して画像などをタブレットに表示、それを返信することをやってくれます。「規則正しい生活リズムを整える」、「コミュニケーションを取る」ということで認知症の進行を遅らせるのが目的です。また、このデータを医師などと連携することで進行具合を把握することが出来るというのです。
運ぶことをアシストしたりすることだけではなく、力のないpepperでも介護の一助になるということを示してくれた意義のあるアプリです。ベストソーシャルイノベーション賞と最優秀賞のダブル受賞も納得です。