「Pepperから教わって、Pepperに教える」

アプリタイトル:子どもとともに学ぶPepper〜教育志向アプリケーション〜
デベロッパー:Tryon
対象機種:pepper


Pepper Tech Festival 2014年にTryonから出展された「子どもとともに学ぶPepper〜教育志向アプリケーション〜」をレビュー。

デベロッパーのTryonはe-ラーニングのプラットフォームを運営しリアルでも語学学校を運営している企業です。

Tryon02

そのTryonがPepper Tech Festival 2014に出展されたのが「子どもとともに学ぶPepper〜教育志向アプリケーション〜」。今回はコレをレビューしてみます。

基本的なコンセプトといては「Care-Receiving Robot(略してCRR)」という役割をPepperに持たせた上に「Total Physical Response(全身反応法 略してTPR)」というメソッドを用いた教育アプリとなっています。

「Total Physical Response」とはアメリカの心理学者James J. Asherによって開発された教授法で、簡単に言えば、「言葉と動作を結び付けることで、言語をそのまま理解することにのに役立つ」というメソッドのこと。動画にありますが、「Plane」という言葉を理解するために、飛行機の映像とその動きをさせることで、「Plane」という英語をそのまま理解出来るわけです。

動画を再生するには、videoタグをサポートしたブラウザが必要です。

もう一つの「Care-Receiving Robot」とは、筑波大学の田中文英准教授(現在)らが2009年に提唱した概念で、これも簡単に言ってしまえば「自ら教わったことをロボットに教えることで学習理解度を上げる」というもの。つまり、学んだことをPepperに対して教えることで自分の学習理解度があがるという概念なのです。普段の環境下でも「他人に何かを教えると、自分もそのことを深く理解できる」という事は経験したことがあるのではないでしょうか。

この2つをPepperで行うのがこのアプリだ。前述の「TPR」は家庭でも出来るかも知れないが、「CRR」に関してはロボットがいる環境下ではないと難しい。だが、今後普及をするに連れて特に小さな子ども達にこの様な効率的な学習法が浸透していくかもしれません。

本当に将来の子どもたちは羨ましいですね。

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ぱっぺー☆あさひ

衛星放送、インターネット・モバイル広告など時代の先端の端っこにいて、ロボットスタートでは「ロボスタ」の広告周りや記事など執筆を担当。 ロボット業界のウォッチと共にエンタメ業界に足を突っ込んでいて二足の草鞋を履いてますが正直上手く歩けていません…。 ロボティクススーツを着ることでロボット型人間『ぱっぺー』になっていましたが、白い会社が移転のため、彼は汐留の風になりました。

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