Pepperの介護施設導入に向けた実証実験を開始

6月12日(金)、川崎市の介護施設「花織たま東」にて、ソフトバンクが開発した世界初の感情認識ロボット「Pepper」の介護施設導入に向けた実証実験がおこなわれました。

3月におこなわれた同施設での実証実験から3ヶ月。今回の実証実験の目的は、Pepperを導入することによる効果や導入までの課題を明らかにすること。Pepper販売元のソフトバンク・ロボティクス株式会社と介護施設導入に向けたPepperアプリケーション開発などをおこなうフューブライト・コミュニケーションズ株式会社が参加しました。



Pepper介護施設導入実証実験

午後からおこなわれたレクリエーションでは、入居者の方々がPepperと一緒に歌ったり踊ったりできるアプリや、頭を鍛えるクイズゲームなど複数のアプリが披露されました。



Pepper介護施設導入実証実験

テレビモニターと連携することで、より楽しく、脳を鍛えるゲームができる。



Pepper介護施設導入実証実験

レクリエーションの合間には、Pepperと好きなお寿司ネタについて会話したり、過去の恋愛について会話したりと、入居者の方々もまるで小さい子供と話すかのようにPepperとの会話を楽しんでいました。

中でも人気があったのは「くすぐりアプリ」。Pepperの前面に付属しているモニターをくすぐることでPepperが大笑いをするという単純なものですが、前後の会話やその人間らしい仕草に入居者の方々も自然と笑顔になりました。



Pepper介護施設導入実証実験

実証実験はすべてが予定通りにうまくいった訳ではなく、アプリ発表時には無線LANのトラブルが起きたり、高齢者の方々がPepperの声を聞き取れないことがあったりと導入に向けた課題が見え隠れしたのは事実。しかしそれ以上にPepperが入居者の方々の笑顔を作っていたことが印象的でした。入居者の男性も、「動き方が可愛い。またPepperくんに来てもらいたい」と話すなど、Pepperと遊ぶことを楽しんでくれた様子でした。

2020年度には現在の10倍以上にあたる350億円まで国内の市場規模が拡大すると予測されている介護用ロボット。導入されるアプリ次第ではPepperが市場を牽引するロボットの一つになっていくのかもしれません。

(情報提供:フューブライト・コミュニケーションズ株式会社)



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ロボットスタート株式会社

ロボットスタートはネット広告・ネットメディアに知見のあるメンバーが、AI・ロボティクス技術を活用して新しいサービスを生み出すために創業した会社です。 2014年の創業以来、コミュニケーションロボット・スマートスピーカー・AI音声アシスタント領域など一貫して音声領域を中心に事業を進めてきました。 わたしたちの得意分野を生かして、いままでに市場に存在していないサービスを自社開発し、世の中を良い方向に変えていきたいと考えています。

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