【NTT R&Dフォーラム2016】「Sidekick(仮)」と「PoliTel(仮)」を見てきました。

2016年2月18日、19日にNTT武蔵野研究開発センタで開催された「NTT R&Dフォーラム2016」に行ってきました。

 NTT R&Dフォーラム2016
 https://labevent.ecl.ntt.co.jp/forum2016/info/



その中でもサービスロボットに関連しそうな展示を何回かに分けて紹介します。



■最初に、非言語メディアの分類を



研究者マジョリー・F. ヴァーガスによると、非言語(ノンバーバル)コミュニケーションは大きく以下のように分けられます。

 ・身体接触
 ・人体
 ・パラランゲージ(言葉と共に生じる動作や態度)
 ・目
 ・動作
 ・対人空間
 ・沈黙
 ・時間
 ・色彩



今回展示されている「Sidekick(仮)」は人類の不可能を実現した「人体」を表現したロボットで、「PoliTel(仮)」は対人空間において個人差を超え、人類の不可能を実現することにトライした制御技術です。

では、それぞれを見ていきましょう。


■Sidekick(仮)



こちらは、人とは異なる抽象的な容姿のロボットが、人間同士の会話にどのような影響を与えるかという研究です。目の前にいない遠隔地の人とコミュニケーションする時、自分自身の存在の代わりになるロボットを目指しています。

実物を見てみると、見た目は手の平サイズの球型で、触ってみると上半分は人肌のような素材でできています。ぽよんぽよんとした柔らかそうな上下の動きと共に、人の目のようなLEDがピカピカと光って表現を行います。


どうしてこのような形状になっているかというと、相手が話しかけたり、耳を傾けたりするのに最低限の要素を検討して、この形状となりました。

現在、ロボットの形状が会話相手に与える影響やその他心理効果をについて研究がされています。



また、これをカバンなどにキーホルダー的につけて電話をすると、周囲の人に会話をしていることが目で見て伝わるため、会話を煩わしく感じにくくなるのでは?という検証も行われています。

とりあえず実物が動いているのを見てみると、なんとも言えないかわいさです。上下のぽよぽよした動きが健気に感じます。

ツボを押さえた造形だと思っていたら、BOCCOでおなじみユカイ工学とのコラボレーションで開発されたものだそうです。



ちなみに今回が初披露だそうです。これは早く商品化して欲しい!


■PoliTel(仮)



テレプレセンスロボットというものがあります。遠隔操作によって遠隔地を動き回ることのできるテレビ会議システムで、現状Doublekubiなどが発売中です。

実験をしてみると、テレプレセンスロボットを使ってビデオ通話した際、ビデオ通話の映像サイズを変えると、対話者が対面距離を変えるそうです。これは各人にとって快適な対面距離があるため、ストレスを感じないためにこのような操作を行うのかもしれません。

「PoliTel(仮)」を使うと、映像サイズが拡大縮小で調整されることで、体感する対面距離をある程度、独立に制御することが可能となります。



将来的には、自分は自宅にいながらテレプレセンスロボットが移動してお店に入店する時代が来るかもしれません。その時に、各々が適切な対面距離を保つことができ、お互いにストレスが減少させることが可能となります。

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北構 武憲
北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。