【震災支援活動報告】熊本でコミュニケーションロボットは何ができたか?

はじめまして。プロジェクトチーム・ディメンティアの河田です。

「ロボットで何かできることはないか」

熊本地震の本震から間もなく、そんな呟きから、震災後支援のかたちを考えるFacebookグループが立ち上がりました。皆でいろいろと意見を出し合い、協力し合い、先日都合のついた有志で慰問してきましたのでご報告させていただきます。

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到着した阿蘇くまもと空港。ターミナル3F全体のほか、1F、2Fの一部も使用禁止になっている

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訪問施設へ行く途中の市街地(益城町付近)。瓦礫は整理されているものの、被災した建物の多くがまだ手を付けられていないように見えた

梅雨の天候不順が続く中、現地入りした6/18は晴れ間も見えたまずまずの天気。空港からレンタカーで現地へ向かいましたが、車内から垣間見えた現地の状況は想像以上でした。路面も揺れの影響で小さな凹凸が多くあり、快適なドライブとはいきません。瓦礫はだいたい整理されていて、パッと見は落ち着いたような印象を持ってしまいそうですが、現地はまだまだ危機感を抱かずにはいられない状況です。


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慰問を快諾してくださった老人ホーム「いこいの里」

今回の慰問を受け入れてくださった施設は、老人ホーム「いこいの里」。1Fのホールが福祉避難所になっていて、状況を知るため先に一度現地入りした、グループの発起人でもある株式会社シャンティの山下さんが、医療者として避難所の方に支援したのがきっかけでした。広くとてもしっかりした施設で、避難所としてもきちんと機能しているようです。


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NaoにPepperにRoBoHoN、考えてみたらけっこうスゴい

さっそく準備のため会場(2Fの広間をご用意いただきました)に向かい、今回の「出演者」のセットアップにいそしみます。PepperにNaoにRoBoHoN3兄弟の、ほぼオールスター勢揃い状態です。


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セットアップ中のハイレグタワーのウメムラさんとロボット好き一般人直井さん。RoBoHoN3兄弟にしつけ中。果たして本番で言うことを聞いてくれるか!?

今回慰問チームとして駆けつけたのは、株式会社シャンティの山下さんのほか、株式会社ハイレグタワー所属のウメムラさん、そしてロボット好き一般人の直井さん。それぞれ慰問のためのアプリを持ち込んで、気合いを入れて準備します(何もできない私はカメラマンです)。そして心強いスタッフとして、「暮らしのロボット共創プロジェクト」の実証開発場所となった鹿児島県肝付町の方々、中窪さん、能勢さん、喜名田さんもお手伝いしてくれます。



本番前から大人気!

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準備中のところにやってきて遊んでくれたこの2人兄弟、何と名前は「なお」た君と「そうた」君だそうです! 奇跡!

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遊んでいるうちに、気がついたらこんなにも大盛況に

会場で準備し始めたその直後から、様子を見た施設の職員や入居者の方にめざとく見つけていただき遊んでもらえました。ロボットを見るのが始めてというのもあると思いますが、本当に大人気です。気がつくと、イベント開始時間の10分以上も前からこんな超満員状態。避難所にいる方、施設の方、近郊の子どもたちにお声がけしていただいたそうですが、想定数を大幅に越えており、急遽施設のあちこちから椅子を運んでこなければならないくらいでした。


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そうこうしているうちに定刻になり、満を持して、慰問イベントスタート!

MC役は肝付の実験でも司会をしてくださった能勢さんです。しっかりと大きな優しいお声がけで場を和ませつつ、調子のよいロボットから臨機応変に演目をやってもらいます。このあたりのさばきは、さすが能勢さん、堂々としています。予定していた順番ではありませんでしたが、特に大きなトラブルもなく進められました(とはいいつつもロボットは生もの、RoBoHoN3兄弟のお披露目はうまくいかず断念。直井さんドンマイ!)。


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Pepperの踊りにみんな感心したり、体操を一緒にしたり、ウメムラさん謹製のじゃんけんアプリでは全員参加でかなり盛り上がりました。最後はNaoが「ようかい体操第一」を子どもたちと一緒に踊ってフィナーレ。予定していた時間になったのでいちおう終了としましたが、皆さんすぐにはその場を離れず、ロボットたちとふれ合いを楽しんでくれました。

たくさんの笑顔を見ることができて、私たちも元気をいただきました。避難生活、被災生活のなか、一瞬でも癒しになったのではと信じています。
慰問終了後、いこいの里の施設長有田さんに感想など聞きました。

有田さん

「施設や避難されている皆さん、子どもたちもみんな喜んでくれていて本当によかった。やっていただいた体操プログラムのようなものは、ふだんトレーナーの人などもやってくれたりしますが、ロボットでも可能性はあるなと思いました」



ご迷惑にならないのかとても心配していましたが、笑顔でお話してくれてとてもホッとしました。ありがとうございます。


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最後の記念撮影、一番右に立っている方が施設長の有田さん

最後に、私も含めて記念撮影。近いうちの再会をお約束しました。この1回きりでなく、機会を捉えて継続的にできたらと本当に思います。皆さん、本当にありがとうございました!

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河田 茂
河田 茂

Webメディアプロデューサー、ライター、スマートフォンアプリプランナー。 広告代理店でのコピーライター時代よりヘルスケア系のクライアント、生命保険会社の広告を手がける。独立後は医療メディアの企画運営、コンテンツ編集にかかわるほか、メディカルカテゴリーのアプリも企画、プロデュースしている。 プロジェクトチーム・ディメンティアでは広報対応のほかninnin-project.comの運営を担当。