IoTビジネス共創ラボ 第2回 Pepper WG 勉強会に行ってきました その2

9月30日、IoTビジネス共創ラボ 第2回 Pepper WG ワークショップが開催されました。

こちらはソフトバンクロボティクス株式会社と事務局である日本マイクロソフト株式会社が共同で運営のワーキンググループ。Pepperを使ってビジネスを行いたい企業が対象となります。

WGのメンバーはこちら。


以下イベントページの説明です。

第2回 Pepper ワーキンググループの勉強会では、アイディアソン(Ideathon)を実施いたします。アイディアソンとは、特定のテーマについてグループ単位でアイデアを出し合い、それをまとめていく形式のイベントです。

Cloud Robotics をテーマに、参加者の皆様と盛り上がれればと思います。IoT やPepperに興味のある方はぜひご参加ください。

(こちらのレポートは「その2」です。「その1」から読みたい方はこちらをクリックして下さい




ロボットアプリ開発における、最適なUXを生み出すコツ

株式会社ヘッドウォータース インタラクションデザイン部 部長 松山玄樹氏から「ロボットアプリ開発における、最適なUXを生み出すコツ」をお伝えいただきました。

株式会社ヘッドウォータース インタラクションデザイン部 部長 松山玄樹氏

ヘッドウォータース(以下、ヘッド)では2013年からPepperアプリ開発をスタートし、2015年には人とロボット事業部を設立しました。

主な開発実績です。

お笑いで有名な吉本興業が設立したロボットコンテンツ制作会社である、よしもとロボット研究所と開発協力をしています。

よしもとロボット研究所との開発体制です。写真の赤い部分がよしもと、青い部分がヘッドが担当しています。プロジェクト全体をよしもとのプロデューサが担当し、台本やクオリティーコントロールもよしもとが担当します。ヘッドはPepperの実装部分を担当しています。

開発プロセスです。最初に企画会議を行いストーリーとコンテを作ってから、Pepperの実装に入ります。

実装の際、作っては壊すということは少なくありません。例えば、実装が完了したPepperを現場に持っていくと聞き取りがしづらい場合などがあり、その際には作り直しをします。時にはゼロベースから作り直すこともあるそうです。

ロボットUXは、人とロボットとの間の体験に満足感を得るためのものと言えます。そこには「テクノロジーに依存しない体験」と「テクノロジーが生み出す体験」の2種類があります。

例として、以下の3つの挨拶について考えてみましょう。


 (1) こんにちは
 (2) あ、こんにちは
 (3) あ、松山さん、こんにちは

1つ目は普通の挨拶です。

2つ目には「あ」という気づきの単語を入れたものです。この一語を入れるだけでもPepperが人間に気づいたという文脈が生まれて、スムーズにコミュニケーションが取れるようになります。これはセリフに「あ」と入れるだけなので「テクノロジーに依存しない体験」です。

3つ目は、マイクロソフトのAPIを使って、相手の顔を特定し名前を盛り込むことで、人間とロボットとの関係値を上げることができます。これはAPIを使うので「テクノロジーが生み出す体験」と言えるでしょう。


もう一つの例は、シーンに応じたUXについてです。以下の「3種類の反応」を見てみましょう。


 ・はい、わかりました。
 ・はーい、わかりましたー。
 ・はい!わっかりましたー!

3つとも同じ意味の反応ですが、Pepperの喋り方と動作の違いによって、印象がかわります。最初はフォーマルで、後ろに行くに従ってカジュアルな印象になります。シーンによってこれらを使い分けるといいでしょう。

これらのことをヘッド社内では「Pepperにキャラクターをつける」と呼んでいます。

このように、Pepperをどの場所に置き、どういうことを行わせるかによって同じ内容でも大きく印象が変わります。

発表は以上です。




アイデアソン

今日の話を元に、参加者同士で「ヘルスケア」「金融/リテール」「公共」「自動車」のチームに分かれ、活用事例のアイデアソンを行いました。

レポートは以上です。

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北構 武憲
北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットがどのように社会に浸透していくかに注目しています。