グローリー顔認証システムハンズオンに行ってきました
11月2日、アトリエ秋葉原で開催された「グローリー顔認証システムハンズオン」に行ってきました。
以下、イベント概要の抜粋です。
このイベントはグローリー株式会社の顔認証システムをPepperで利用してみたい方に向けたものになっています。
聞きなれない方も多いかもしれませんが、グローリーの顔認証APIはPepper開発者の間で話題になったMizuho-Hackで最優秀アプリにも使われ近く開催される特大ペッパソンでもAPIスポンサーとして参加されています。
本来は有償のシステムなのですが、特大ペッパソンで良質なアプリが生まれるよう、今回体験イベントを開催していただけることになりました。
顔認証システムを体験されたい方も参加お待ちしてます。
主催:グローリー株式会社
協力:イサナドットネット株式会社
まずグローリー株式会社入江佳洋氏から、顔認証システムについての説明です。
グローリーの顔認証技術の特長です。
人が個人を特定するための判断ロジックをコンセプトに開発した認証エンジンです。「平均顔」を元にして、顔を中心に100箇所の特徴を活用して認証を行います。このため、精度の高い認証と言えます。
また、1枚の登録画像を元に、31方向の顔を自動生成するので、斜め顔でも安定的に認証が行なえます。
この顔認証システムをPepper向けにサービス提供を開始する予定です。Pepper経由で撮影された顔画像をグローリーのサーバーに送信し、登録データからの照合を行った上で、照合結果をPepperに返すというものです。
照合結果には、IDとグローリーのシステムにより推測された性別・年齢推定情報が含まれます。これにより、お客様に応じた対応が可能となります。
なお、グローリーのサーバーでは、顔画像を戻せない「特徴量」として管理を行います。
サーバーで顔画像の特徴量の管理を行うため、どの店舗に来店しても同じユーザを顔認証するということも可能です。例えば、個人に応じたご挨拶や商品紹介ということも行えます。
グローリーチームとして参加したMizuho.hackでは、クレジットカードが無くても顔認証で本人確認し、暗証番号を忘れても現金をお届けする「現金宅配サービス」と言ったアイデアもありました。
この後、入江氏よりPepperに特化した顔認証WebAPIについて、システム構成の説明に続き、以下の説明が行われました。
・顔認証WebAPIの一覧
・登録・認証API
・リクエスト/レスポンスの例
・登録/認証時のレスポンス
・性能の保証について
グローリー顔認証APIは、Pepper for Biz ロボアプリに「顔認証」SDKとして掲載されていますが、順次情報提供していく予定です。
実際に顔認証の体験をしてみましょう。最初にPepperのタブレットから名前を入力します。
Pepperのカメラに正面の顔を撮影してもらいます。これで登録完了です。
次に登録した顔を認証してみましょう。Pepperのタブレットから「認証」を選びます。
Pepperに顔を認識してもらいましょう。
無事認証されると、先程登録した名前と共に推定性別・年齢も表示されます。
レポートは以上です。
グローリー株式会社
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。