TISが自律移動型ロボット開発のスタートアップ「SEQSENSE」への出資を発表

TIS株式会社は、ベンチャー企業への投資を行う「コーポレートベンチャーキャピタル」から、川崎市に本社を置く自律移動型ロボット開発のベンチャーの「SEQSENSE株式会社」に、出資を行うことを発表した。

「SEQSENSE」は2016年10月創業したばかりのスタートアップ企業。JAXAのはやぶさ・はやぶさ2プロジェクトメンバーであり、20年以上フィールドロボットの開発に携わっている明治大学理工学部の黒田洋司教授(SEQSENSEではCTO)らが設立した、自律移動型ロボットを開発する会社だ。

同社の自律移動型ロボットは、独自開発されたレーザーセンサーでスキャンした3次元マッピング技術を活用することでロボット周辺の環境をリアルタイムに把握し、レーザースキャンの形状から人間を判別することができる。そのため、人間が存在する商業施設やオフィスビルなどの環境下でもGPSや事前の地図情報無しにスムーズに移動できるのが特長である。


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SEQSENSEが開発中の自律移動型ロボット「セキュリティロボットSQ-1」

TISはシステム開発技術や様々な事業分野で培ってきた業務ノウハウ、クラウドおよびAIに関する技術や知見と、SEQSENSEの自律移動型ロボットの仕組みを組み合せることで、社会課題を解決する新たなソリューションやサービスの提供が可能になるとの考えのもと、今回の出資に至ったと述べている。

2社は共同で空港やデータセンターにおける24時間警備を支援するソリューションや、大規模施設の警備支援やロボットによる施設の案内支援、搬送サービス支援など、労働力の確保が難しくなると考えられる事業領域を中心にソリューションやサービスの提供を目指していくとしている。

日本経済新聞が報じたところによれば、出資額は数千万円だという。

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ロボスタ編集部

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