ドゥカティとアクセンチュアがMotoGP世界選手権のレーシングバイクを人工知能(AI)技術とIoTでチューンアップ

世界トップクラスのスポーツバイクメーカー、ドゥカティ・モーター・ホールディングのレース部門であるドゥカティ・コルセは、MotoGP世界選手権で活躍するレーシング・バイクに多数のIoTセンサーを装着し、機械学習などのAI関連技術をテストに活用して、性能向上に努めている。開発はアクセンチュアと共同で行う。


アクセンチュア・アナリティクスは現在、MotoGP世界選手権に参戦するドゥカティ・チームの公式デジタルパートナー。
ドゥカティ・コルセと共に、IoTとAI関連技術による分析エンジンを用いて、レーシングバイクのテストにおける作業の効率化と、コスト削減や有効性の向上に取り組んでいる。

この取り組みは、最先端のアナリティクスや機械学習技術を活用することで、過去にトラック上で実施したテストのデータからレース結果をシミュレーションし、システムに取り込まれるデータ量が増えるほど、テスト時の最適な設定に関する予測精度を向上させることができるようになるものだ。

また、こうした知見はすべて、直感的なユーザー体験をもたらすデータ可視化ツールによって迅速に提供されるため、テストエンジニアはいつでも微調整を加えながら、設定やレースタイムに関する新たな知見を得ることができる。

アクセンチュア・アナリティクスが開発したアプリのスクリーンショット

このため、ドゥカティ・チームは、トラックテストのセッション数を減らしても、これまで以上の結果を得られるようになり、テストに要する時間やコスト、労力を節約しながら、テスト走行のたびにバイクの性能向上が可能となった。


同チームは、これまで、レーストラックの約4,000セクターと30を超えるレースシナリオを分析しており、本ソリューションをより幅広い領域での展開を計画している。

また、テストにおけるエンジン運転パラメータ、速度、回転数、タイヤ/ブレーキ温度などのデータを集めており、今後、MotoGPレースのプランニング、準備、テスト走行における活用も予定しているとのことだ。

ドゥカティ・コルセ ジェネラル・マネージャー ルイジ・ダリーニャ氏

全18戦でチャンピオンが決まるMotoGPにおいて、バイクのパフォーマンスを極限まで高めるためには、できるだけ多くのコンフィギュレーションとシナリオをテストすることが必要です。これまでの研究で、アクセンチュアのソリューションは、素晴らしい成果を挙げています。既存のデータと新しいテストデータを活用するということは、バイクのコンフィギュレーションの最適化につながります。我々は、この革新的なソリューションによって、テストプロセスを高度化でき、天候やトラックの状態に関係なくバイクのパフォーマンスを最大限に引き出せるようになると期待しています。


アクセンチュア・デジタル IoTプラクティス、コネクテッドトランスポート責任者 マルチェロ・タミエティ氏

これまでの成果を見る限り、本ソリューションは、大いに期待できるものです。テストエンジニアが、コンディションに応じた最適なバイクのコンフィギュレーションを科学的根拠に基づいて選択できることで、トラックテストに新たな価値が生み出され、ドゥカティ・チームはテスト運用方法に変革をもたらすことができるでしょう。


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ロボスタ編集部
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