ビジネスリーダーの93%が「5年以内に人工知能を活用した業務自動化の導入が必要」と回答 アバナードの調査

日本の企業経営に携わるビジネスリーダーの93%は「5年以内にAIを活用したインテリジェント・オートメーションを導入しなければ、各業界でトップになることはできない」と考えていることが明らかとなった。
この調査は、デジタルおよびクラウドサービスを提供するアバナード株式会社が、人工知能(AI)やロボティクス、拡張ワークフォースなどを活用した業務の自動化に関する企業実態調査を8ヶ国で実施したもの。


日本市場の調査結果の主要ポイント



各業界でトップになるためには、5年以内にインテリジェント・オートメーションを導入しなければならない

日本のビジネスリーダーの93%が、5年以内にインテリジェント・オートメーションの導入をしなければ業界でのリーダーとなることはできないと回答。日本を除く7ヶ国平均では85%のため、日本の数値が全体の数値を上回る意識を持っていることが解る結果となった。

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インテリジェント・オートメーション時代の経営幹部に必要な資質 (複数回答可)

日本のビジネスリーダーたちは、今後5年間で経営陣が必要とすべき資質として、AI等の新しいテクノロジーについて理解することが、戦略、販売、マーケティングといった専門性を深めていくよりも重要だと考えている。

インテリジェント・オートメーション時代の経営幹部に必要な資質(複数回答可)(※クリックで拡大)



インテリジェント・オートメーションや、その他のAI関連テクノロジーにより恩恵を受ける業界 (3つまで回答可)

インテリジェント・オートメーションやその他のAI関連テクノロジーの恩恵を受ける業種は、特に金融業(62%)、ヘルスケア(38%)、および航空産業(31%)だと回答した。金融業が圧倒的に高い数値なのが興味深い。

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▼ 調査概要

調査対象 1, 800名のビジネスリーダー(400名の経営陣、および、400名のIT導入責任者)
2, 3,000名の消費者(ドイツ、米国、英国にて各1,000名)
調査期間 2017年5月~6月
調査方法 オンラインリサーチ
調査地域 米国、英国、オーストラリア、カナダ、イタリア、ドイツ、日本、スウェーデン
調査機関 ウェイクフィールド・リサーチ



同調査結果から、ビジネスリーダーたちにはAI優位な世界の到来を受け入れ、新しい技術を導入・活用していくことが求められていることがわかる。また、世界のビジネスリーダーの60%は、従来の営業やマーケティングに関する専門知識より、AIといった革新的なテクノロジーへの理解と、それらを活用することで拡がった新しい働き方(53 %)の管理の方が、重要になると考えていることがみえた。


同社の代表取締役、安間氏は次のように述べている。

アバナード株式会社 代表取締役 安間 裕 氏

ビジネスリーダーたちは、インテリジェント・オートメーションには従業員を日々の雑務から解放し、ひとにしか出来ないイノベーティブな活動や付加価値の創出に集中できるようにしたり、データからより多くの価値を引き出すことで生産性が向上するという可能性が秘められていることに気が付いています。ただし、いくらビジネスリーダーたちがその価値に気が付いていても、従業員レベルでの理解には至っていません。従業員がインテリジェント・オートメーションの有用性を理解できるよう、リーダーたちはAI優位の世界を見据えたビジョンを掲げ、インテリジェント・オートメーションには従業員がプロフェッショナルな能力を今まで以上に活用できる潜在的価値があるということを説き続ける必要があります。


関連サイト
アバナード株式会社

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