KDDI総研、雑談対話型AIを発表 既存AIの「2〜3倍の対話時間」を確認

株式会社KDDI総合研究所は、社会で関心の高いニュースをきっかけに広がる対話が特徴の「雑談対話型AI」を開発したと発表した。

近年、スマートスピーカーやチャットボットといった自然言語で会話ができる対話型AIが話題になっている。雑談を行う機能を持った対話型AIも発表されているが、そのほとんどは「話題が少なく、日常生活において対話型AIの利用が浸透しているとは言えませんでした」とKDDI総合研究所は語る。原因はあらかじめ準備されたシナリオのみに基づいた対話にあるという。



そこで開発されたのが、ニュースを対話のきっかけとした新たな「雑談対話型AI」だ。利用者の関心に合致し、最新のニュースを題材とした対話を行うことにより「話題が豊富で飽きられにくい雑談対話が可能です」と同社。特に、ニュースと合わせてSNSなどの世間の反応も対話の材料にすることで、より多くの情報から継続した対話を提供できることが特徴だといい、本技術により、対話型AIによるコミュニケーションの利用場面を大きく拡充することができると期待を述べている。

この雑談対話型AIには2つのモードを搭載。ソーシャルメディア上で話題になっているニュース、およびそのニュースに対する利用者の反応(ツイート等)を収集し、対話の話題として活用している「時事話題対話」では、利用者のプロフィールのみならず、選ばれた話題に対する社会の反応を対話の内容に織り交ぜることで、人間同士の世間話のような雑談を続けることができる。

一方「日常対話」では、時事話題以外の日常的な対話を拡充するため、クラウドソーシングによって蓄積された雑談対話シナリオを時事話題と組合せて生成。クラウドソーシングの活用により、実際の人間同士の対話のような複数回の相互発話を含む、一貫性のある対話シナリオを効率的に作ることができるという。

今回の雑談対話型AIの被験者実験を行った結果、政治やスポーツなどの幅広い話題に対し、「既存の対話型AIの2~3倍の長さで、一貫性のある自然な対話が続けられることを確認した」と同社は語る。

今後は、今回の成果を活用し、利用者とAIとの双方向の発話により、日々の継続した対話の中からより深く利用者を理解し、それぞれの利用者に合った最適なサービスを提供することを目指していく。開発成果をスマートフォン向けのアプリ、およびスマートスピーカーや宅内ロボットなどに搭載し、多くの方が利用できる環境を提供していく予定だ。

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ロボスタ編集部
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