築古物件をIoTマンションにリノベーション 実用的なIoT住宅「bento」のモデルルームがオープンへ

ROSETTA株式会社は、2018年5月26日(土)に、築古物件をIoTのある生活にリノベーションし、IoTマンション第1号となる「bento bianco 立川」のモデルルームをグランドオープンすることを発表した。


左がリフォーム前(Before) 右がリフォーム後(After)




「bento」とは

bentoは、同社の代表でIoTエバンジェリストの木村ヒデノリ氏が、今まで培ってきた国内外の「IoT機器知識や実践経験」と「デザインの技術」を組み合わせてデザインした「実用的なIoT住宅」。また「bento」というブランド名は、「弁当箱のように限られたスペースを美しく活用する」という理念から名付けられている。


キッチン

「bento」の第一弾となるモデルルーム立川は団地を活用し、わずか40~50㎡の狭小空間に独自の「ライフスタイル35の特長」がちりばめられている。

室内のデザインだけでなく、グローバルな選択肢からIoT機器の「選定」「仕入れ」「導入」までを一元管理することで、「技術と生活動線がシームレスに組み合わさった本当に実用的な住空間」が実現されているという。


スマートスピーカーで朝の支度中にニュースや天気を把握

今回のプロジェクトでは築46年の団地の全19棟、全660戸あるうちの一室のみが別世界になっており、ドアを開けると、携帯GPS連動の照明で自動に点灯し、遠隔操作可能なエアコンと自動湿度調整で部屋は毎日快適な温度が保たれている。


左が加湿器とロボット掃除機 右がリビング・ベッドルーム

団地特有の狭く暗いバスルームは、太陽光を完全再現した人工天窓を設置。


太陽光を完全再現した人工天窓付きのバスルーム

洗濯は全自動洗濯機で乾燥まではもちろんのこと、シャツはアイロンがけ不要でそのままクローゼットへ、Tシャツやタオルは全自動で折り畳んでくれる。


左が自動で衣類を折り畳むロボット 右が大容量洗濯乾燥機とスチーム乾燥機でアイロンレスへ

外出時でも遠隔から宅配便を受け取ることができる他、ペットのご飯や水、トイレの掃除も自動で提供、清掃してくれるので、旅行などで1週間家を空けても安心と同社は発表している。


スマートロックで解錠・施錠が可能

これらの、築古不動産の一室に「ライフスタイル35の特長」を組み込み、家具のほとんどがオートメーション化された「未来のライフスタイル」をROSETTAは提供するという。 また、近年都心のマンション価格が高騰しており、一般的に都心で新築マンションを購入する場合、平均5000~6000万円ほどかかるといわれている。


家具家電を全て含み50㎡で約3500万円(参考価格)

そして、その中でも間取りや立地、広さなどの制限や何かしらを妥協しなければならない現状がある。しかし、「bento」なら立地にこだわっても、内部の住設・住空間は現状で考え得る最高の「オートメーション住宅」が3500万円で実現可能だという。


モデルルーム「bento bianco 立川」をオープン 

そしてこのマンションのモデルルームが5月26日に開催される。現在、来場予約・資料請求受付中だという。

「モデルルーム概要」

所在地   :東京都立川市柏町4-51-1
交通    :西武鉄道拝島線、多摩都市モノレール「玉川上水駅」駅下車、徒歩4分
専有面積  :46.27㎡
間取り   :1LDK
構造・規模 :鉄筋コンクリート造 地上5階建
築年月    :昭和46年5月27日(築46年)
参考価格   :3480万(家具家電全て含む)


「bento」ライフスタイル35の特長


全体

1. フラットデザイン床とロボットで掃除機を使わない日常へ
ロボット掃除機に最適なフラットデザインの床を採用する事で、掃除は毎日スケジュール化され自動で完了。急な来客でも外出先から自宅の掃除ができる。

2. 掃除の手間を劇的に減らすナノコーティングフロアは防音対策も万全
ナノコーティングで掃除のしやすさと空間を広く見せる効果を実現した鏡面タイルを採用する事でロボットによる掃除をサポート。また、直張りが多いタイル床を防音L-45性能の防音が取れる工法で施工。階下への騒音対策も万全となっている。

3. 自動化された水拭きで毎月簡単にリフレッシュ
ナノコーティング床との組み合わせで月に1度の水拭きで油ハネや液ダレなどの汚れもピカピカに。水拭きも床拭きロボットで行えるので、外出時に開始すれば帰宅時には完了済みに。掃除に使ったパッドは完了時にポイっと捨てるだけで収納できる。

4. 点灯消灯を忘れるくらい快適で自動化された照明
全室に携帯GPS連動のHueの間接照明を設置。壁面のスイッチを無くし、外出・帰宅時の照明操作も省略。防犯のために旅行中に自動で点灯・消灯させることも可能。

5. シーリングライトを無くした狭小空間でも高さのある天井
間接照明だけで全室の明るさを確保。シーリングライトがないので天井高のとれない狭小物件でも圧迫感を感じさせない空間に。

6. 生活シーンに合わせ最適な照明色と明るさで勉強や仕事効率をアップ
勉強や仕事をする際には集中力を高める昼白色、食事や食後のリラックスタイムには電球色など、生活シーンに合わせた照明色を提供。環境光で効率アップを手助けする。また、間接照明により自分の影ができず、快適に仕事や勉強を進められる。

7. 壁と窓の徹底した断熱で築古なのに冬場も暖かい
通常築古リノベーションだと変えられないサッシをカバー工法で断熱性の高いものに変更。特に気温が下がる北側はLow-Eよりも断熱性能が高い真空断熱窓を採用し、冬場の冷気を防ぐことで築古ながらも快適な室内を実現。

8. 壁にいくつもの機能性を集約することで高機能ながらスッキリした見た目に
壁には断熱の他、エアコンの配管、間接照明のアゴ、ブラインドなど全ての機能を集約し、見た目のデザイン性に配慮。面を極力少なくした空間設計により狭小空間を広く見せる効果がある。

9. 防汚・抗菌性能の高い壁紙の採用で白い空間を気兼ねなく使える
調理時や子供の落書きなど、何かと気を使いがちな白い壁も、防汚・抗菌性能の高い壁紙の採用で汚れても何度でも綺麗にでき、気兼ねなく使える空間を実現。

10. 建物の特性活用と温度・湿度の自動調整でオールシーズン快適な室温

建物の特性をそのまま活かしながら温度と湿度の自動調整を行うことによりエアコン1台で3室まかなえるほど省エネな空間に。

リビング・ベッドルーム

11. 大型テレビは壁付ながら機器の増設や配線も簡単
通常壁付にしてしまうとアクセスしづらいテレビ背面へのアクセスや、HDDの置き場所へも配慮。また配線用配管とHDMI入力をソファ背面へ設置した事で後からBlu-rayなどの機器を増設する際にソファ周辺に機器を置けるなど、操作性に優れた配置を実現。

12. 家具・家電への演出照明で空間の心地よさを後押し
照度を確保するための照明に加え、テレビの背面などにも照明を導入。夜間に空間全体の雰囲気を作り出し、食事、晩酌、ムービー鑑賞、就寝などそれぞれの生活シーンで最適な光を提供。明るさだけでなく感情にも働きかける光で生活をサポートしてくれる。

13. 圧倒的な高画質・高精細画面で映画やドラマの快適な視聴をサポート
有機EL 4K HDRの高精細画面は、はっきりとしたコントラストで驚くほど高画質な視聴を可能にする。

14. 放送時間の拘束から解放された番組視聴
地上波全番組が常時録画されており、放送時間にとらわれずに見たい番組の視聴が可能。また、残しておきたい番組は別途HDDに保存できるほか、一定のテーマに沿ってテレビが自動でオススメの番組を録画しておいてくれるなど、自分に代わって情報収集をしてくれるような環境を実現。

15. 最適なスピーカーの選定でスッキリとした空間と音響機能を両立
音響を優先するとおろそかになりがちな空間デザインを解決。前面に設置するだけでサラウンド再生が可能なスピーカーの採用で狭い空間を効率的に活用。またサブウーファーも無線で設置できるため、配線などデザイン性を損なう要素を伴う事なく高品質な音響で映画などの視聴が可能に。

16. 狭小ながらクイーンサイズのベッドと広々空間を両立
壁収納式のベッドを書斎とリビングルームに採用。ベッドルームと居室を兼ねることで狭小物件ながら広々とした部屋とベッドを両立しました。クイーンサイズ2つを完備する事で、両親や友人が遊びに来てもゆったり泊まってもらるだろう。

キッチン

17. スピーカー・電源を内蔵し食事の時間も快適に過ごせるカウンターキッチン
キッチンとしてのデザイン性、機能性はもとより調理家電用の電源やスマートデバイスと連動したスピーカーもカウンター下に備えるなど、ダイニングテーブルとして食事をする際にも高音質での番組・音楽の視聴が可能。

18. 自動水栓・洗剤で掃除の手間が最小の水まわり
水栓と洗剤は自動で、通常水・浄水ともにタッチレスで放水・止水ができると同時に、下にものを差し入れると放水するオート機能を完備、節水と汚れ防止で掃除の手間が最小限の水回りを実現している。

19. 極力凹凸を無くし汚れを簡単に落とせるコンロでいつも清潔な調理環境を実現
ガスコンロのスイッチは取り外し可能でチャイルドロックとしても機能する他、ガラストップのコンロが掃除しやすい状態に。あえて2口コンロを選ぶ事でコンロ向かいにも十分なスペースができ、3席あるカウンターが活きてくる仕様に。

20. 自動調理グリルで1人なのにまるで2人で調理しているかのような快適さを提供
アプリに対応した自動調理機能を持つグリルガスコンロを採用したことで、高火力・低高熱費の自動調理を実現。おかず1品は自動調理しておき、もう一つを自分で調理といった同時調理が可能。自動調理の調理パンはグリル内の油ハネも防ぎ掃除レスな環境に。

21. 大容量食洗機の採用で調理後手洗いなしで調理器具までピカピカの状態に
食洗機は食器用リンスも使える大容量食洗機を採用。大量の皿やカトラリー、調理に使用した鍋やフライパンなどもまとめて一気に洗浄でき、調理の際に洗い物を気兼ねすることなく調理器具を使える環境を実現。

22. 天井高の取れない部屋でもデザイン性と機能性の双方に妥協しないレンジフード
簡易的な換気扇になりがちな天井が低い物件でも妥協せず、低い位置まで伸びてもデザイン的に問題なく、吸気性能にも優れるレンジフードを採用。ワードローブをキッチンに設置している狭小環境でも調理のにおいをしっかりと吸引し、におい移りを防ぐ。

23. 洗剤などの消耗品はボタン一つで翌日送料無料で配送
洗剤などの消耗品を注文するためのIoTボタンを採用したことで、食器用洗剤やアルコール消毒、パスタなどの食材は無くなりそうになったらボタン一つで翌日送料無料で配送される。

24. レシピの音声検索から番組視聴まで壁投影型スマートデバイスでサポート
投影型スマートデバイスで食事をする際の映画や番組の視聴、また料理をする際のレシピ検索などアプリ操作が可能。壁紙の防汚性能との組み合わせで調理中汚れを気にして操作しづらいスマホに代わり、気兼ねなくタッチ、検索が可能に。音声でのレシピ検索から、食事の際には番組も視聴できるなど調理から食事までをサポートしてくれる。

25. 音声で複数のタイマーコントロールが可能なキッチンタイマー
調理時に頻繁に使うキッチンタイマーは音声で操作が可能。また、1つ目のタイマー2つ目のタイマーなど複数のタイマー設定と音声での残り時間の確認もでき手が汚れた状態でも快適に調理が進められる。

26. 狭小スペースを最大限広く見せる全面ミラータイプキャビネット
キッチン部分を最小限のスペースにとどめるために全面ミラータイプのキャビネットを採用。奥行きのある大容量の収納を配置しても圧迫感のない空間を実現している。

27. Tシャツやタオルなどの衣類はワードローブスペースで自動折り畳み・そのまま収納
ワードローブスペースには自動で衣類を折り畳むロボットを導入。畳んだ後は分類されて収納されるため、わざわざ収納スペースに移し替えなくても収納が完了。設定により、家族の衣類をそれぞれに分類して自動収納することが可能に。

バスルーム・パウダールーム
28. 構造上の短所を長所にする広々としたパウダールーム
お風呂スペースを構造上拡張できない団地の短所を、バスルーム・洗面・洗濯収納スペースを兼ねたパウダールームとする事で長所に転換。洗い場やお風呂のドアをなくすなど、思い切った構造にすることにより狭さを感じさせない空間を作り上げている。

29. 採光が取りづらい北側でも天井から注ぐ気持ちのいい太陽光を実現する人工天窓
小さい窓しかない北側の水回りには太陽光を完全再現した人工天窓を採用。5階建4階ながら天井から太陽光が注ぎ、青空まで見える気持ちの良いバスルームを実現。

30. 夏も冬も快適な自動運転パウダールーム専用エアコン
バスルームのドアを無くしてパウダールームと一体にしたことで、浴室乾燥機では難しかった夏の涼しさも実現。余裕を持った冷暖房が可能な上、IoT機器との組み合わせで毎朝自動で部屋の温度を快適な状態にしてくれる。カビの抑制はもちろん、夏場ドライヤーで汗をかいたり、冬場ヒートショックを心配せずに生活することが可能に。

31. 大容量洗濯乾燥機とスチーム乾燥機を組み合わせアイロンレスな洗濯環境を実現
大容量洗濯乾燥機は家族が増えても乾燥までワンストップで行えます。またシャツなどシワが気になる衣類は洗濯乾燥後スチーム乾燥機へ。アイロンをかけなくても最短20分でシワが伸びて着られる状態にできるほか、スーツなど毎日着るものの除菌消臭も可能。アイロンの手間を省くだけでなくクリーニングに出す回数も大幅に軽減することができる。

32. 汚れのつきづらい素材と自動洗浄機能で月1のお手入れでピカピカなトイレ
通常の食器用洗剤で毎回自動洗浄される機能と汚れがつきにくい素材の組み合わせで、月1の手入れでも毎日ピカピカのトイレを保てる。

33. 音声コントロールによる情報の読み上げで朝の支度中にニュースや天気を把握できる
音声コントロールのスマートデバイスで、お風呂に入りながらお気に入りの音楽を流したり、歯磨き中にその日のニュースや天気を確認したりと、生活シーンを充実させる機能がパウダールームにも導入されている。

玄関

34. スマートロックと動体感知カメラの組み合わせで外出時にも荷物を受け取れる
外出先でも訪問者を確認でき、スマートロックで解錠する事で荷物が受け取れる。その際には動体検知で録画されるカメラが玄関を映しているため、セキュリティ的も安心だろう。また、自動ロックや手動開錠の通知もスマホに届くため、きちんと施錠されたかも確認できる。

35. ウォールスルーとフルハイトドアの組み合わせで狭小ながら開放感のある玄関に
玄関正面にはウォールスルー、左側にはフルハイトドアを設置。広さの取れない玄関も高さを見せる事で圧迫感を大幅に軽減し、開放感が感じられる空間に。ウォールスルーからは人工天窓の太陽光も見えるため、視覚的にも広さを感じられる空間になっている。

関連サイト
ROSETTA株式会社

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

PR

連載・コラム