「ロボット×IoTデバイス」で介護負担を軽減!NTTデータが 介護施設向け見守りロボットサービス「エルミーゴ」の提供を開始

国立社会保障・人口問題研究所によると、日本の高齢化率は2025年に30%を超え、また、厚生労働省調べでは、福祉・介護人材は約38万人が不足するとされている。

この課題解決に向けて、株式会社NTTデータでは、コミュニケーションロボットを活用した介護支援サービスの検討や実証実験を行っており、これまでに行った検討を踏まえ、同社は2018年6月14日よりコミュニケーションロボットと高齢者向け見守り機能を組み合わせた、介護施設向け見守りロボットサービス「エルミーゴ」の提供を開始した。

同サービスは、高齢者のベッドサイドに設置したセンサーとロボットが連動し、高齢者の状態検知、介護スタッフへの通知、ロボットからの声掛けを行うことができるというもの。これにより、介護スタッフの負担軽減および質の高い介護サービスの提供が可能になった。

また、見守り機能に加えてコミュニケーション機能も兼ね備え、ロボットとの会話によって、高齢者のコミュニケーションを促進させることもできる。



「エルミーゴ」の特長

同サービスは、介護現場における利用シーンに応じて高齢者の見守りと、コミュニケーション支援を行うことができる。

サービスイメージ(※クリックで拡大)



見守り

•2つのセンサーによる状態検知
高齢者のベッドサイドに設置したセンサーにより、「覚醒・起き上がり・離床」などの状態を検知しスマートフォンに通知することができる。

•スマートフォンからシルエット画像を確認
起き上がり、離床などの検知は、介護スタッフが持っているスマートフォンに通知される。また、スマートフォン上で、ベッド上の様子をシルエット画像によりプライバシーに配慮しながら確認することができ、介護スタッフはケアの優先順位や駆け付け判断を離れた場所から行うことが可能。

•ロボットによる声掛け
介護スタッフは、スマートフォンのボタン一つで、ロボットから声を掛けることができる。転倒リスクのある高齢者に、ロボットが優しく「どうしましたか?スタッフの人が来るから待ってくださいね」など、離れた場所にいる介護スタッフに代わって声を掛けることで、転倒を未然に防止することが可能となる。

•コミュニケーション
ロボットとの会話を楽しむことが可能なコミュニケーション機能を兼ね備えており、「水分補給をしましょう」、「リハビリしましたか?」など活動を促すこともできる。

設置イメージ:使用するセンサーとロボットは、介護者のベッドサイドに取り付ける。シルエット見守りセンサは、壁掛け、眠りSCANはベッドマットの下、Sota®はキャビネット等の棚の上に設置予定。(※クリックで拡大)


提供方法
提供形態 月額制のサービス利用型
標準構成 ロボット5台、センサー各5台、パソコン1台

同社は今後、AI技術を活用し、IoTデバイス経由で高齢者の複合データ(バイタルサイン、動態、音声等)に基づき、心身状態を分析・評価して将来を予測する技術の検討など、さらなるサービスの拡充を図ると述べている。

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ロボスタ編集部

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