スマートホームの通信を分析すると家庭内の様子がまるわかり?

家庭内に設置したスマートホームデバイス(IoTデバイス)の利用状況から、外部の人間に生活を覗かれてしまう・・・そんな衝撃的な研究結果が米フロリダ国際大学や独ダルムシュタット工科大学の研究チームから報告された。



研究チームが行った実験は、家庭内のスマートホームデバイスからの無線の通信トラフィックを観察し、得られたデータを機械学習により識別するというもの。



たとえスマートホームデバイスの通信は暗号化されていても、ネットワークのトラフィック(データ量・タイミング)を分析するだけで、デバイスの種類、状態、動作などを特定できてしまうという。さまざまな通信タイプ、デバイス種類でテストが行われた結果、ユーザーの生活を90%以上の精度で把握できたという。

怖い話だが、解決策がないわけではない。研究チームが対策として提案しているのはデバイスの状態を外部から推測できないように、わざとランダムなネットワークトラフィックを発生させてデバイス利用を偽装するというやり方だ。今後スマートホームデバイスがこの対策を採用していくのか注目したい。



Source:arxiv.org

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中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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