ロボット芝刈機を遠隔地から操作 福島ロボットテストフィールドで

西武造園株式会社、西武緑化管理株式会社およびハスクバーナ・ゼノア株式会社の三社は、「福島ロボットテストフィールド」で、ロボット芝刈機「Automower」が自動で草地管理を行なう共同実験を実施中だ。これは2018年10月15日(月)から2019年3月31日(日)まで行なわれているもので、期間中ロボット芝刈機は24時間稼働を続けている。



Automowerは、スマホアプリとペアリングすることで、遠隔地からでもロボット芝刈機の運転・停止・刈髙調整・タイマー設定を行なうことができるロボット芝刈機。

現行の芝刈機では、現地で本体操作をしなければならず、機体状況を常時把握することが難しく、ワイヤーの断線・転倒・第三者による人的要因の機体停止など、早期のトラブル対応が課題となっていった。

今回の実証実験では、遠隔地からスマートホンを活用して自動で草地管理をすることで、現場の人手不足の解決や管理費の低減、技術的課題の洗い出しとメリットの検証、常に良好な草地景観が維持できる草刈りロボットの社会実装の推進することなどを目標としている。


実験風景(2018年11月撮影)

Automowerは、1995年にスウェーデンに本社を構えるハスクバーナ・ゼノア株式会社より発売され、様々な施設の芝生管理に実績をもつロボット芝刈機だ。今回活用されているのは「Automower 330X」という機体で、設置費用を含めて70万円前後だという。

2018年1月より西武造園株式会社および子会社である西武緑化管理株式会社、横浜緑地株式会社では、ハスクバーナ・ゼノア株式会社とロボット芝刈機Automowerの正規販売代理店としての契約を締結し、スタッフによる現地調査やワイヤー・ステーション等の設置、導入後の定期的な巡回管理サービスなどのサービスを提供している。


導入前(都市公園)



導入後(都市公園)

西武造園らは、芝生管理サービスの導入により、均一な高さの芝生管理や高い安全性、自動充電による稼働、GPSによる刈込みパターンの調整などのメリットがあると説明している。

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郭 心宇

中国出身、1993年生まれの25歳。2018年東京大学プロトタイピング・デザイン研究室から修士課程を終了した。中国・日本のロボットを調査しながら、知識と経験を積むことを目的として、ロボスタでアルバイト中。ロボット以外では、スポーツと旅行も好き。日本全国を回ることが三年以内の目標です。

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