お気に入りのスピーカーがAlexa対応になる「Echo Input」を使ってみた!使用レポート

お気に入りのスピーカーやコンポを持っている人は多い。Amazon Echoで一日中、BGMを聞き流すユーザーの中には、できればお気に入りのスピーカーで聴きたいと感じる人も少なくないはずだ。


お気に入りのスピーカーやコンポ、ラジカセをAlexa対応に

そんな人に試して欲しいのが「Echo Input」(エコーインプット)だ。「Echo Input」は実にシンプル。同梱の3.5mmオーディオケーブルをお気に入りのスピーカーかコンポの入力端子に接続するだけ。「Echo Input」がAlexaとのやりとりを受け持ち、音声や楽曲の再生はいつものスピーカーから出力するしくみだ。だから、ユーミンだって、サザンだって、クイーンやレディー・ガガだって、崇高なクラシックだってお気に入りのスピーカーで楽しむことができる。

「Echo Input」を愛用のコンポにケーブルで接続したところ。Alexaとのやりとりや再生の楽曲がいつものスピーカーから出力される

また、3.5mmオーディオケーブルのほかBluetoothにも対応しているので、Bluetoothスピーカーやヘッドフォン等でもAlexaを通じて楽曲を楽しむことができる。

「Echo Input」とBluetoothスピーカーをBluetoothで接続して利用できた。「Echo Input」に「××の曲かけて」と言うと、Bluetoothスピーカーから楽曲が再生される

愛用のソニーのBluetoothヘッドフォンもAlexa対応になった(「Echo Input」があるこの部屋限定だけど)


「Echo Input」とは

「Echo Input」は80mmの直径、14mmの厚みのディスク形状で、ぺったんこな「Echo Dot」みたいな感じだ。要するにEchoファミリーのAlexaの制御基板やベーシックなマイクアレイがこの小さなプレートに納められているということだろう。他の機種と同様のAlexaのオフボタンも配置されている。

「Echo Input」(右)と旧「Echo Dot」を並べたところ。Alexaの反応を切りたいときはボタンひとつでオフにできる(赤く点灯)。Echo DotのようなLEDのリングはなく、筺体中央にLEDライトがその役目を果たす



「Echo Input」をセットアップ

3.5mmオーディオケーブルで「Echo Input」とコンポに接続し(コンポやスピーカー機種によっては外部入力などの設定が必要な機種もある)、「Echo Input」に電源ケーブルを接続するとAlexaが起動して、いつものスピーカーがしゃべり出す。

Alexaは、Alexa専用アプリをスマートフォン等にインストールしてセットアップするように促す。筆者は既に別のAmazon Echoを使っているので、Alexaアプリを起動してデバイスの追加で「Echo Inpu」を追加する。


他のAmazon Echo製品と同様に、Echo Inputに対してアプリからWi-Fi設定を行う。これが一番面倒な作業かもしれない。

「Echo Input」とスピーカーをケーブルで接続するか、Bluetoothで接続するかの選択画面。Bluetoothを選択した場合は、Bluetoothスピーカー(ヘッドフォン)とのペアリング画面になる。


■ 主な手順

主な設定作業としてはたったこれだけ。あとは他のAmazon Echoデバイスと同様に「アレクサ、なにができるの?」「アレクサ、ニュース読んで」など、ユーザーの声のコマンドに対して、Echo Inputが聞き取っていつものスピーカーが返事を返してくれるようになる。

筆者は通常、Amazon EchoとEcho Spotを使っていて、音楽を聴くのは音質の良いAmazon Echoを使っている。それでももっといい音で聴きたいと感じることもある。そんなとき、「アレクサ、ユーミンの曲をかけて」「アレクサ、クイーンをかけて」などのひと声で、聴き慣れたお気に入りの音がいつものスピーカーから再生されるのは感無量だ。

価格は2,980円と、スピーカーがない分、廉価に設定されているので、既にお気に入りのスピーカーを持っている(そのスピーカーに入力コネクタやBluetooth接続機能がある)と言う人は、選択肢として有力だと思う。
なお、BluetoothでEcho Inputを接続したときは音声通話および呼びかけ機能が利用できないなど、一部、ほかのAmazon Echoシリーズと機能が異なる部分がある。

関連サイト
Echo Input (Amazon)

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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