Pepperパートナーアワード2018が開催! パートナー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは?

2019年3月22日東京汐留にあるソフトバンク本社において、Pepperアプリパートナーを表彰する「Pepperパートナーアワード2018」が開催された。

この「Pepperパートナーアワード」はPepperのアプリを開発するデベロッパーにとって、1年間の活動について表彰の場であると同時にデベロッパー間のコミュニケーションを取れる機会となっている。



「来年度は飛躍の年にできれば」

開会に先立ち、ソフトバンクロボティクス株式会社 事業推進統括部 統括部長の畑氏が乾杯の音頭を取った。


ソフトバンクロボティクス株式会社 プロダクト&サービス本部 事業推進部 統括部長 畑氏

乾杯の挨拶の中で、畑氏は「等身大のヒューマノイドロボットは我々しかチャレンジしていない領域で、我々しかやっていない。厳しかった1年というのは承知していて、(パートナーの)皆さんには申し訳ないと思っているが、この厳しい経験は無駄にはならないと思っている。デベロッパーの皆さんと力を合わせて必ずロボットビジネスの花を咲かせないといけないと思っている。来年度(2019年度)は飛躍の年にしたい」と述べた。



パートナープログラムの認定制度の変更などが発表

乾杯の後、ソフトバンクロボティクスから2018年度のPepperパートナープログラムについての振り返りが行われ、その中で2019年度の新アプリパートナープログラムが発表された。


新しいPepperパートナープログラム認定制度

最も大きい変更点は、パートナープログラムの認定制度を個人に紐付ける制度に変更するという点だ。認定を取得してから会社を辞めてしまったら次の会社で活かせないということが起こっていたが、個人に紐付けることで合格者は会社に縛られることがなくなる。一方で認定制度を持つスタッフが二人以上いないと「ロボアプリパートナー(Basic)」が名乗れなくなる。



OSの新バージョンについて

続いて、ソフトバンクロボティクスソリューション企画課の佐藤氏からPepperのOS「NAOqi OS」の新バージョン2.9について発表が行なわれた。


NAOqi OS 2.5と2.9の相違点

新バージョンになり、最も大きく変わったのはOSのAndroid化である。これによりアプリからOSを制御するイベントを行えるという点や、設定が一本化された点など、以前のOSとは大幅に違う。それに伴い、開発環境「SDK for Android Studio」が用意された。また、同時に基本機能も改善され、人の認知や音声認識の精度の向上やチャットボットとの連携もしやすくなり、安定性も大幅に改善されたと発表されたAndroid化は以前から発表されていたが、いよいよPepperのアプリ開発が本格的にAndroidに移行される。



Pepperコミュニティの中心となる「コミュニティリーダー」を任命

新年度から新たに、Pepperコミュニティを活性化するための「コミュニティリーダー」が選出されることになった。この日、第1期として5名が選出されることが発表された。

「コミュニティリーダー」は技術のみならず、幅広い場面においてPepperコミュニティを広げる役割を担うという。


コミュニティリーダーの皆さん。当日はお揃いユニフォームを来て登場。左から村瀬真琴さん、高橋一行さん、鵜口大志さん、末宗佳倫さん(もう1名の渡部知香さんは当日は欠席)

コミュニティの中では顔が知られている方々であり、コミュニティリーダーとして各分野においてPepperコミュニティを盛り上げてくれるはずだ。次年度以降、コミュニティリーダーの数は増やしていく可能性もあるようだ。



各アワードとパートナー・オブ・ザ・イヤーの発表

そしていよいよメインイベントとなる「パートナーアワード」の発表へ。


パートナーアワードの賞一覧

パートナーアワードは「ベストデベロッパーアワード」「ベストアトリエサテライトアワード」「ベストインテグレーターアワード」「ベストアクティビティアワード」「ベストマーケットアワード」の5つに加えて、今年度から新しく創設された「ベストイノベーションアワード」の計6部門が用意されている。さらに最も優れたパートナーには「パートナー・オブ・ザ・イヤー」という称号が与えられる。残念ながら上記のアワードを逃してしまった3社にも特別賞が用意された。

各賞の受賞者は下記の通り。

・ベストデベロッパーアワード:株式会社Happy Hack 三鍋洋司 氏
・ベストアトリエサテライトアワード:株式会社YSK-ecom
・ベストインテグレーターアワード:株式会社システナ
・ベストアクティビティアワード:株式会社ロゴス/株式会社ナブアシスト
・ベストマーケットアワード:エクスウェア株式会社(殿堂入り)
・ベストイノベーションアワード:株式会社エコー電子工業
・特別賞:株式会社電算システム/株式会社マーフィーシステムズ/Forex Robotics株式会社

「ベストデベロッパーアワード」を受賞したHappy Hackの三鍋氏

ベストアトリエサテライトアワードを受賞した、株式会社YSK-ecom

ベストインテグレーターアワードを受賞した、株式会社システナ

ベストアクティビティアワードを受賞した、株式会社ロゴス

同じくベストアクティビティアワードを受賞した、株式会社ナブアシスト

ベストマーケットアワードを受賞した、エクスウェア株式会社。今年の受賞で殿堂入りとなり来年以降は受賞の対象とならないことも発表された。

ベストイノベーションアワードを受賞した、株式会社エコー電子工業

各賞の発表が終わり、いよいよ「パートナー・オブ・ザ・イヤー」の発表へ。



2018年の「パートナー・オブ・ザ・イヤー」は「ベストアクティビティアワード」を受賞した株式会社ロゴスが受賞。開発した介護施設向けのソリューションが高く評価されたというのが受賞の理由だ。

そして、ロボスタは「パートナー・オブ・ザ・イヤー」受賞したロゴスの太田氏に受賞について話を聞いた。

編集部

「パートナー・オブ・ザ・イヤー」受賞おめでとうございます。

株式会社ロゴス 太田氏

ありがとうございます。正直選ばれるとは思っていなかったので、恐縮です。

3年前から事業を始めさせてもらって、色々なお客様とご一緒させて頂きました。その中で、お客様のご要望をどれだけ早く吸収してアプリに反映させていくかということを全力でやってきた結果、皆さんに使っていただけるようなアプリを作れてきたのではないかと思っています。そして、それをメインに様々な施策が打てるようになってきたので、今後もこれを続けていけたらと思っています。

編集部

今後の目標はありますか?

株式会社ロゴス 太田氏

パッケージアプリで100を超える要望が貯まっていて、まだまだ実現できていないことが多いです。その要望を判別して、いかに素早く反映させていけるか、そしてお客様がアプリを入れたらすぐに使うことができる満足度が高いアプリを作れたらと思っています。



Pepperがリリースされて4年が経過し、適した活用方法などが見えてきた中で、Pepperアプリパートナーも着実に力をつけてきたようだ。これにより、お客が活用しやすいアプリが生まれるようになってきた。今年度はどのようなPepperのソリューションやアプリが提供されていくのか。この先のPepperの展開が楽しみだ。

ABOUT THE AUTHOR / 

ぱっぺー☆あさひ

衛星放送、インターネットなど時代の先端の端っこにいて、今はロボット業界に身を置いています。 ロボットスタートでは広告営業をメインにしていますが、ロボティクススーツを着ることでロボット型人間『ぱっぺー』に。 近頃頑張っているアイドルを見ると泣いてしまう。「HKT48」を推しつつも「NGT48」「=LOVE」が気になっています。最近は取材の予習で聴いた「夢みるアドレセンス」の楽曲の良さに驚く。 長年の夢だったTBSラジオデビューを果たしました。 誕生日の夜は今年も一人かも知れないと不安しかありません。

PR

連載・コラム