上島珈琲とQBITがコーヒーを淹れるロボット・パッケージを発表!この夏、UCC旗艦店で見られる

コーヒーをじっくり淹れてくれるロボットをパッケージ化し、本格的に市場開拓に乗り出す。近い将来はコーヒー店舗のほか、駅や空港、ショッピングモールなどでロボットカフェが見られるようになる? キーワードは、「話して、踊って、しっかり働く」コーヒーロボット店長。人手不足の解決と売上貢献を一気に目指す。

KIOSK型のロボットカフェのパッケージ「​&robot café system」としてサービスを展開する(券売機とバーコードリーダー等はシステム外:この店舗専用)

UCCホールディングス(上島珈琲)とロ​ボティクス・サービスプロバイダーの株式会社QBIT Roboticsは​、​カフェ業態における提携の一環としてロボットカフェのパッケージ「​&robot café system」(アンドロボットカフェシステム)を、本日6月26日より正式に販売開始することを発表した。

パッケージ販売時の設置イメージ(駅やモールなどでコーヒーロボットがいるスタンドのイメージで展開する)

なお、「&robot café」の国内における独占販売、メンテナンス・サービスなどはラッキーコーヒーマシン株式会社が行う。価格は1,950万円(税抜)。

ロボットはUniversal Robotsの協働ロボット「UR5e」を採用。リシンク風の顔ディスプレイが表情を伝える

一杯ごとに時間をかけて淹れるコーヒー。何物にもかえがたい独特の風味が人を惹きつける

時間をかけてコーヒーを淹れる作業をロボットが代替する。ドリップした後の機材の洗浄はロボット自身が行う


「&robot café」として期間限定でオープン

販売開始に伴い、東京の御成門にある「上島珈琲店No.11」の店舗の一部を「&robot café」として期間限定でオープン、同システムを稼働展示する。

御成門と新橋の中間に位置する旗艦店「上島珈琲店No.11」内で「&robot café」を期間限定でオープン。

店内は広くてくつろげる落ち着いた雰囲気。その一角でロボット店長がコーヒーを淹れてくれる

QBIT Roboticsはこれまでもコーヒーを淹れるロボットを導入してきたことで知られている。UCCグループは2018年10月にQBITに対して出資と事業提携契約の終結を発表しているが、これまで同グループが蓄積してきたコーヒーショップの運営やロボットカフェの開発と運用支援などのノウハウを提供し、今回のシステムのパッケージ化を共同開発という形で実現した。
 

できあがったコーヒーは手前の受取口から受け取るしくみ

「​&robot café system」はいわゆるKIOSKタイプのパッケージで、ロボット本体、コーヒーマシン、カウンター筐体があらかじめセットで設計されたもの。人が運び込んで、配管さえ行えば、比較的簡単に設置でき、コーヒー店舗が開店できるという。必要なスペースは1.8坪。


「​&robot café」は未来への第一歩

「​&robot café system」は、東京・御成門の「上島珈琲店No.11」で2019年6月26日(水)~7月25日(木)の期間限定で稼働展示される(コーヒー類600円より。誰でも利用できる)。UCCとQBITは同店舗にて報道関係社向けの発表を行った。

UCCは今回のロボットシステム導入に対して、人手不足を解決することを第1の目的に掲げていることを強調した。ロボットがコーヒーを淹れる時間は1杯約4分、これは人間も同じ(ほとんどがドリップしている時間のため)。1時間に約25杯をこなせるという。現時点ではロボットが人の代替になるほどの仕事がこなせるとは言えないが「これははじめの一歩、これからロボットは様々に進化し、改良することによって、いつか近い将来、人手不足の解消になくてはならない存在になるだろう」と語った。

UCCホールディングス株式会社 統合企画室 事業開発室 太田朝之氏

QBITのCEO中野氏は「ハウステンボスの事例ではゴールデンウィーク期間中に1日あたり280杯のコーヒーを淹れることができた」とし、「現在のシステムはマイクを搭載せず、ロボットとのお話は一方通行だが、今後はお客様からの”ありがとう”や”かわいいね”などの声がけに応えるなど、会話面でも進化させていきたい」と語った。

株式会社QBIT Robotics 代表取締役社長兼CEO 中野浩也氏

更に「このロボット本体はもともと産業用に開発されたもの。正確に繰り返し、長時間作業することに長けている。電源ONとOFF、コーヒー豆とミルク、カップ等、消耗品の補充の管理さえしてもらえば、人が隣にはりついている必要はなく、コーヒーロボット店舗として運営もできる」として、今後は駅や空港、ホテル、ショッピングモール等へも展開していきたいと意気込みを語った。

顔のデザインはシンプルだが、表情の変化の中に感情を感じることができる

なお、ロボットの目はシステムの頭上にデプスカメラを設置。ユーザーの性別や年齢、服装などをAIが判別し、話す内容や言葉使いなどを変えられるという。

頭上に2基のデプスカメラが設置されている

■動画 UCCとQBITが発表した「​&robot café system by UCC」



本日づけで、UCCホールディングスとQBITの両社からプレスリリースが出ている。詳細情報は以下のQBIT社のプレスリリースを参照のこと。




ロボットが話して、踊って、しっかり働く (QBITプレスリリースより)


ロボットカフェのパッケージ

「​&robot café system」​は​専用のカウンター筐体とアームロボットやカフェマシンなどの機器の組み合わせで提供されます。カウンター筐体は電気水道の設備から外装までを整えた完成品として(もしくは現地組立用の半完成品として) QBITの指定工場から直送、アームロボットは店舗作業用にプログラミングの済んだものが出荷されます。ここにカフェマシンを設置して調整を施せば数時間でロボットカフェを設営することができます。プロフェッショナル仕様のマシンを採 用しているのでドリンク類の味は一流。ドリップコーヒーをはじめ、アイスコーヒーやカフェラテも有名店にひけをとりません。



開発背景/ビジョン

全国的な人手不足の深​化は、飲食や接客を扱​うサービス業においても例外ではありません。現在、飲食業、鉄道/ 運輸、アミューズメント業など各種サービス業では、深刻な人手不足や労務管理の問題を抱えています。QBITは、先進 的な解決策としてロボットカフェシステムを開発。接客のための人員やロボット専門の技術者を必要としない省スペース 型店舗をパッケージ化しました。
QBITの「&robot」は、効率化や合理化とともに、人の気持ちを動かすことを第一に考えるロボティクス ブランドです。
そんな「&robot」とUCCグループが共同で提供するのが「​&robot café system」。コーヒーの美味しさはもちろん、人の 表情を認識して話しかけたり、待ち時間を楽しくするダンスを踊ったり。そんなワクワクする時間を、最先端のAIテクノロジーを惜しみなく使いながら実現しています。


期間限定オープン 稼働展示!

「&robot café 上島珈琲店No.11(御成門)」
UCCグループは、UCCグループのフラッグシップ店舗となる東京・御成門の「上島珈琲店No.11」店内に「&robot café  system」を設置し本日より期間限定で開店しました。実際にロボット店長がおしゃべりしドリンクを作る様子をご覧頂けます。


期間  2019年6月26日(水)~7月25日(木)
場所  上島珈琲店No.11 店内  東京都港区新橋6丁目11-11 Daiwa御成門ビル1F 
名称  &robot café 上島珈琲店No.11 
営業時間  10:00~17:00 ​*​上島珈琲店No.11の営業時間とは異なります、ご注意ください。 
主なメニュー  ドリップコーヒー、カフェラテ、抹茶ラテ など 
価格(税込)  各600円 



「​&robot café system」の特徴/メリット

カフェマシンの取扱いも接客対応も、ロボットは学習済み
ロボット店長は初日からカフェマシンを扱い、接客します。人材教育や研修に要する時間や費用は不要です。また、​カフェマシンをロボット用に改造する時間や費用も不要。人件費を最小限に抑え、安定的にプロ品質のドリンクを提供で きます。

必要な人手は0.1人日、高い効率で店舗運営可能
ロボット店長は、​休まず、不平を言わず、一生懸命働きます。必要な人手は、開閉店の作業や食材補充など、わずか 0.1人日。人材不足/人件費上昇/従業員による不適切な行為などの労務管理問題を解消し、計画的な店舗運営を実 現します。

接客のプロを目指し、日々成長
ロボット店長は成長します。目配り、気配り、心配り​を画像認識とAIにより実現。来​店客の満足度を上げると同時に売 上増にも貢献します。来店者の表情に合わせ、リアルタイムで接客内容を変化させることで、リピート率向上やアップセルも狙います。

オーダー/決済システム標準搭載
タッチパネルで簡単に商品選択できるオーダーシステムと、複数の電子マネーに対応した決済システムを標準搭載しています。
(交通系電子マネーより順次提供予定) 




「&robotおもてなしコントローラー」について

「&robotおもてなしコントローラー」は「&robot café system」の中核を担うシステムコントローラーです(国際特許申請 中)。ロボットの動作、表情、発話を総合的に取り扱い、例えば複数の注文を同時並行で処理するといった効率的なドリ ンク作りを実現します(1時間あたりの提供ドリンク数はドリップコーヒーの場合で20杯程度、カフェラテの場合で30杯程 度)。  また、カメラとの併用によって来店者の性別や年齢、感情を推定し、立ち位置の情報と併せてロボットの動作や発話内容に変化を持たせた接客や集客を行います。さらにはこうした接客や集客の成果を学習して一層のおもてなしに役立てます(将来機能)。


価格(税抜)1,950万円

(最大構成時の初期費用。別途保守/サービス料金がかかります) 


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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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