【動画】コネクテッドロボティクスがロボット食洗システムを展示へ スタッフの負担軽減目指す SRSと共同開発

コネクテッドロボティクス(以下、CR)は、以前よりSRSホールディングスと共同でロボット食洗システムの開発を進めている。同社は今後SRSの実店舗で行う予定の実証実験と同モデルのロボット食洗システムを2月18日より開催する国際ホテル・レストラン・ショーで展示することを発表した。


共同開発の経緯

現在、国内の外食産業では人手不足がますます深刻化しており、調理の省力化や自動化が大きな課題となってきている。CRはそうした課題に対し、「高度なロボット制御の技術」と「ディープラーニングを活用したセンシングと学習技術」の組み合わせでロボットを知能化し、キッチンで働く人々を重労働から解放するロボットサービスの提供を進めてきた。

飲食店のスタッフが行う作業の中でも食器洗浄の工程はスタッフへの負荷が大きく、自動化、効率化が早急に求められている領域。SRSは2018年に発表した中期経営計画にて、イノベーションによる省力化・効率化を中核骨子に定め、CRの「調理をロボットで革新する」というビジョンに賛同したことで共同開発に至った。


マーカーレスで認識 食器を置いておくだけで洗浄して棚に並べる作業まで実施

CRのロボット食洗システムはこれまでスタッフが行っていた「食器洗浄作業」と「洗いあがった食器を棚に並べる作業」を自動化する。スタッフは残飯を捨てて食器を置いておくだけで、あとはロボットが食器を認識し、予備洗い、食洗機での洗浄、洗浄後の食器を棚に並べる作業を全て自動で実施。高度な画像認識・AI技術を搭載しているため、食器に特定のマーカー(印)をつけずとも、また、食器が汚れていたとしても、多種類の皿を区別して認識し、食器に適した洗い方を可能とする。これにより、スタッフは接客サービスや調理など付加価値の高い業務に専念できるようになる。

ロボット食洗システムは今後、早期の実用化に向けて、SRSが運営する実店舗にて実証実験を行う予定。

■ロボット食洗システム概要
・機能
1本目のアームロボットが平置きされたお皿とグラスなどの食器を識別して持ち上げ、予備洗いをした後にラックに重ねて入れ、ラックを食洗機に押し込みむ。その後、食洗機での洗浄が終わった後、2本目のアームロボットが食器を種類ごとに棚に陳列する。

・処理能力
30分で約20~30人分の食器を洗浄可能

国際ホテル・レストラン・ショーは、2020年2月18日(火)~21日(金)の4日間開催。会場は幕張メッセ 国際展示場7ホール。コネクテッドロボティクスのブースは「7-H23」。公式サイトで招待状を請求することで無料で入場できる。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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