利用者がスマホで混雑状況を確認できる「ソーシャルディスタンスカメラ」日商エレとアースアイズ

アースアイズと日商エレクトロニクス(以下、日商エレ)は、新型コロナウィルス対策としてAIを使った「ソーシャルディスタンスカメラ」を5月11日より店舗および施設向けに販売することを発表した。

アースアイズと日商エレは2020年4月に人間の挙動分析におけるAI事業で資本業務提携を開始。共にICTで安全安心な社会づくりの支援を目指す協業の第一弾として「ソーシャルディスタンスカメラ」を展開する。

店舗内の状況を来店客がスマホで確認できる

レジ待ちがいない状況の例


スマホで混雑状況を確認できる

昨今の新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言の中で、スーパーマーケットやドラッグストアが混雑し密集する一方、飲食店やデパート、遊園地などの施設は、一時的な休業に追い込まれている。アースアイズは人を自動認識し、カメラで測距できる(目標までの距離を測る)。カメラで取得した映像情報を元に仮想的に立体空間を作り出し、人や物の距離を把握する「3D空間把握」においては同社が特許技術を取得している。

アースアイズはカメラのみで3D空間を把握できる特許を取得している。例えば、センサーを使わずに、5メートル四方の中に何人いるのかをカメラだけで正確に捕捉できる。

この技術を応用し、人と人の距離を保ちながら、安全かつ快適に利用できるソリューションを提供できないかと模索、研究し、今回「ソーシャルディスタンスカメラ」の開発に成功。また個人情報保護の観点から、画像に映し出された人物を瞬時に代替画像(ホネホネ人間)にする技術も新たに開発した。

従来のカメラとは異なり、来店客の骨格を検出してホネホネ画像に代替して表示するため、プライバシーを守ることができる


「ソーシャルディスタンスカメラ」は3D空間認識技術で施設内外の人数や人と人の距離を認識し、混雑レベルを検出。利用者はスマートフォンなどからその混雑レベルを画像で確認できるため、直接施設内の混雑状況をタイムリーに把握した上で来場することが可能。画像は代替画像になるため、個人が特定されることはない。


「ソーシャルディスタンスカメラ」が映すイメージ

■使用イメージ


300坪程度の小売店などの場合、メイン通路の3カ所程度に「ソーシャルディスタンスカメラ」を設置する。各カメラが検知する人と人の間隔のデータをAIで解析し、ホームページや施設責任者のスマホに密集レベルを通知。利用者は、ホームページの画像などを見ることで混雑状況を把握できる。また、出入口人数カウントカメラなどと連動させることで、混雑時間などを予測することも可能。

ソーシャルディスタンスカメラは市販カメラを活用するオンプレミス(ローカルサーバー)タイプと、専用カメラを活用したクラウドタイプの2種類で、共にAIクラウドに接続する。専用カメラは1台78,000円〜(税抜)。別途月額費が必要。日商エレが販売を行う。


アースアイズと日商エレの協業

アースアイズは不審行動を検知する技術を活用し、AIカメラによる万引き防止ソリューション「AIガードマン」を全国展開しているが、万引き防止にとどまらないソリューションの開発や国内外への展開を拡大するため、協業パートナーを探していた。

■アースアイズの技術
・アースアイズテクノロジー
アースアイズの特許技術である「3D空間把握技術」と「AI」による自動監視ソリューション。カメラで取得した映像情報を元に仮想的に立体空間を作り出し、人や物の距離を把握し、AIが「人」に代わって「危険」な事象を検出し、発報・通知をする。「人の感覚」に限りなく近い情報処理をすることができる。
URL
https://earth-eyes.co.jp/technology/

・万引き防止ソリューション「AIガードマン」
万引きをしそうな人、または店舗内でお困りのお客様をAIにより自動検知し、従業員の方のスマートフォンやタブレット端末へ検知情報(不審行動コード、場所、静止画)をダイレクト通知する画期的な防犯・サービス向上のためのシステム。
URL
https://earth-eyes.co.jp/aiguard/

安全安心な社会づくりを支援するICTの実現を目指す日商エレがパートナーとなることで、アースアイズの技術と日商エレのコンサルティングやソリューション提案のノウハウなど、両社の強みを生かせると判断し、協業に至ったという。

■協業の内容
1.ソリューションの共同開発:スーパーマーケットやドラッグストアの店舗だけでなく、人間の挙動分析で今後活用が見込まれる不動産や介護・病院などの医療業界をターゲットに、万引き防止にとどまらないソリューションを共同で開発する。

2.海外展開:日商エレが海外拠点を持つベトナムとインドネシアにおいて、「AIガードマン」だけでなく、上記の新規ソリューションも展開する。万引きの手法など現地固有の状況に対応した、その国にあったソリューションも開発する。

 
アースアイズ代表取締役 山内 三郎氏と日商エレクトロニクスの常務執行役員 坂井 俊朗氏は次のようにコメントしている。

アースアイズ株式会社 代表取締役 山内 三郎氏
この度の業務提携を大変光栄に感じております。当社の技術は、不審者をAIカメラが自動的に発見し、管理者などに通知するシステムです。現在は、主に万引き対策で小売業の店舗に展開をしております。この基礎技術を応用し、日商エレクトロニクス様の技術力、営業力で幅広い分野への展開を目指していきたいと考えております。現在のカメラは録画装置にしかなっていません。AIカメラが自動的に事件や事故を察知し、未然に防ぐシステムを世界に拡げていきたいと考えております。

日商エレクトロニクス株式会社 常務執行役員 坂井 俊朗氏
この度の業務提携で両社のビジネス領域がさらに広がることを非常にうれしく思います。当社は2023年度にどうあるべきかを見据えた「2023成長戦略」を進めています。その中で、デジタルトランスフォーメーションを今後の注力分野として据え、AI、データ分析などを活用した顧客支援を中核に、それぞれの強みを生かしたパートナーシップの取り組みにチャレンジしています。AI技術を顧客視点でのサービス立ち上げノウハウを持つアースアイズ様との提携で、少子高齢化社会の日本におけるさまざまな社会課題(医療・労働力不足など)解決の一助を担うソリューションをお客様にお届けすることができると確信しています。

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ロボスタ編集部
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