ソフトバンクが携帯電話ショップ約3,000店にAI検温システムを導入へ マスク着用のままでも0.5秒で測定 新型コロナ対策

ソフトバンクは新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、子会社である日本コンピュータビジョン(以下、JCV)が開発・提供するAI検温ソリューションを全国のソフトバンクショップおよびワイモバイルショップ約3,000店に導入することを発表した。 (上の画像は先行して導入されたソフトバンク銀座)


店頭で0.5秒で検温

今回導入されるのはJCVのAI検温ソリューション「SenseThunder」(センス・サンダー)。AI(人工知能)を活用した顔認識技術と赤外線カメラにより、対象者がマスクや眼鏡を着用したままでも、所要時間0.5秒でスピーディーに体温を測定する。

「SenseThunder」は検温と顔認証による入退館管理を同時に行う機能を備えているが、ソフトバンクショップおよびワイモバイルショップでは検温のみ行う。ソフトバンク銀座、ソフトバンク表参道、ソフトバンク六本木は先行して導入済みで、2020年5月以降7月にかけて全国の店舗に順次導入される。

■導入ソリューション
通常モデルの「SenseThunder-E」(センス・サンダー・イー)
対象者と1.5メートル離れた距離でも、所要時間0.5秒で検温を行い、体温を±0.3度の精度で測定可能。

コンパクトモデルの「SenseThunder-Mini」(センス・サンダー・ミニ)
「SenseThunder-E」をコンパクトサイズ(5.5インチ)にしながら、従来の高い性能を維持したモデル。対象者と1.2メートル離れた距離でも、所要時間0.5秒で検温を行い、体温を±0.4度の精度で測定可能。
(検温のみのため、お客の個人情報や画像データは一切取得ない)

全国のソフトバンクショップおよびワイモバイルショップでは、お客に非接触体温計を使った検温に協力してもらっている。同ソリューションにより検温を自動かつ即時に行うことで、店舗スタッフの業務負荷を削減し、お客にとってより安全で安心できる店舗環境を整備する。なお、ソフトバンクショップおよびワイモバイルショップでは新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、以下の取り組みを行っている。

【新型コロナウイルス感染症の拡大防止策】
・接客時の座席間隔の確保
・お客さまやスタッフが共通で使用する場所・物品の除菌
・スタッフ用のマスク・ゴーグルや、除菌シート・除菌スプレーの配備
 (全店舗を対象に、店舗の状況に応じて順次配備)
・対面接客用フェンスの配備(全店舗を対象に、店舗の状況に応じて順次配備)
・スタッフのマスク着用、手洗い・うがいの徹底
・スタッフの毎朝の検温、健康状態の報告



2020年3月からソフトバンク本社で試験導入

ソフトバンク本社(汐留)では2020年3月から「SenseThunder-E」を試験導入し、入館ゲートで従業員および来社するお客の検温と顔認証による従業員の入館管理(ゲート開錠)を行っている。「SenseThunder-E」は今後移転予定の新本社(竹芝)にも導入予定。



「SenseThunder」は新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴い、官公庁や医療・商業施設、企業などでの利用が拡大している。今後、ソフトバンクはJCVと協力し、自社の法人顧客基盤を生かして、さまざまな産業分野への販売支援を行っていく。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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