さよならGoogle Home・Google Home Mini?〜ストアで購入不可に

2020年5月28日、Googleストアで「Google Home」と「Google Home Mini」が購入できなくなった。





Googleストアの米国サイトや日本のサイトでもこの2製品は「利用不可(No Longer Available)」と表示され、カートに入れることができない。ウェイティングリストに入れるというものでもなく、単純に買えないのだ。これは、在庫切れの可能性がないとはいえないが、モデルサイクルを考えると販売終了と考えるのが自然だろう。Google Homeの価格より安く買えるディスプレイ搭載モデルのNest Hubがあるし、Google Home Miniはより高性能化された後継モデルNest Miniが登場しているからだ。


Google Homeの歴史を振り返ると、米国で2016年5月に発表され、2016年11月より出荷されたGoogle Assistant搭載の初のスマートスピーカーだ。その後、小型のGoogle Home Miniがリリースされ、Amazon EchoとEcho Dotに対抗するラインナップとなった。国内では2017年10月にGoogle HomeとGoogle Home Miniが販売開始されている。最先端のスマートデバイスにもかかわらず発表から4年も現行モデルとして現役だったことは奇跡的でもある。ライバルのAmazon Echoはこの間、何世代かモデルチェンジしている状況なのだから。




今回のラインナップ整理により、現在のラインナップはNest MiniNest HubNest Hub Maxの3機種となった。価格はそれぞれ6,050円、9,900円、28.050円となる。選び方は簡単。画面が不要ならNest Mini、ビデオ通話したいならNest Hub Max、ビデオ通話はしないが画面が欲しいならNest Hub。


今回ラインナップからなくなったディスプレイなしの高音質スマートスピーカー、新型Google Homeの後継機種が登場することは期待したい。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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