新型コロナ禍で約7割の企業が「売上高2〜4割減」 9割が「営業活動に遅れ」を実感も「DX先行派」はわずか3% エクサウィザーズ調べ

AIを利活用したサービス開発を行う株式会社エクサウィザーズは、同社が運営する「exaCommunity」(エクサコミュニティ)のオンラインAIセミナー参加企業を対象に「新型コロナに関するアンケート」を5月8日(木)に実施し、290社411名から回答を得た。

同社では、4月22日(水)にも新型コロナに関するアンケートを企業に実施しており、多くの企業が「新型コロナの会社への影響は1年以上続く」と回答。業務のリモート化は進んでいる一方で「本格的なDX推進・AI活用は2割」にとどまることがわかっていた。

4月22日(水)の新型コロナに関するアンケート結果

4月22日(水)の新型コロナに関するアンケート結果

4月22日(水)の新型コロナに関するアンケート結果


各企業ともコロナ禍で甚大な影響を実感

今回のアンケートでは、さらに中小企業から大企業まで290社、事業部門やDX部門を中心に、部門担当者から経営者まで幅広く調査対象を拡大。その結果、前回のアンケートと同様、各企業ともにコロナ禍で甚大な影響が及んでいることやリモートワークなど足下の対応が進んでいることがわかるとともに、経営戦略の見直しや投資計画など、各企業の事業変革の取り組みにはさまざまな違いが出始めていることが明らかになった。
同社では、企業アンケート結果の解説や独自のWith/Afterコロナ時代のDXフレームワークを紹介するオープンセミナーを6月12日(金)に配信予定だ。


新型コロナに関するアンケート 回答結果一覧

今回のアンケート結果を企業ごとに集計し、「戦略・戦術」「投資スタンス」「デジタル成熟度」の3つの視点でそれぞれ3段階に評価することで、Afterコロナに向けた自社の取り組み状況を診断できる簡易アセスメントを開発。取り組みの進捗度によって、「DX先行派」「DX着手」「To Be型」「To Do型」「漂流型」の5段階に企業を分類したところ、DXを積極的に推進できている企業はわずか3%にとどまることがわかった。





Q:あなたの会社業績(売上)へのコロナの影響は感覚的に何%くらいですか?

業務への影響を聞いた質問では、特に「営業活動」への影響が大きいとの結果が出た。「通常通り」と回答した企業はわずか9%で、計91%が「遅延」。なかでも「大きく遅延」しているとの回答は50%に。一方、「商品開発」や「社内業務」などについては影響はあるものの、営業活動に比べると比率は減り、遅延の度合いはそこまで大きくないことが見て取れる。

 


Q:コロナの影響はいつ頃まで続くと思いますか?

コロナの影響がいつ頃まで続くかについての回答で最も多かったのは、「今年12月まで」で37%、続いて「来年6月まで」が27%、「来年12月まで」が17%となった。計81%の方が「今年末」から「来年末」と回答し、影響は長い期間続くと考えられている。




Q:Withコロナ対策として新たに実施されていることは何ですか?

Withコロナ対策として、「経営トップからのメッセージ発信」がされているとの回答が80%。また、「社外・社内会議のリモート化」を始めたとの回答がそれぞれ62%。これまでに導入されていなかったリモートワークがコロナ禍をきっかけに多くの企業で浸透し、足下の「Withコロナ」対策が進んでいることが見て取れる。




Q:コロナ対応の完了状況はどうですか?

「対応十分」と「やや後手で対応」を合算で見ると、「働き方対応」については全体の90%、「社員の士気向上・ストレス管理」についても85%が対応できたと回答。遅れはありながらも足下の対応が進んでいることがわかる。相対的には「社員の士気向上・ストレス管理」が「やや後手で対応」の割合が多く、外出自粛の影響でまずリモート化対応をした後、社員の士気向上やストレス管理に進んだ状況が窺える。




Q:Afterコロナに向けて取り組んでいることは何ですか?

Afterコロナで事業環境が大きく変化すると認識されているなか、「働き方の再設計(リモートワーク導入)」こそ70%と高いものの、「Afterコロナに向けたビジョン構築・環境分析」、「既存事業の最適化・経営戦略の見直し」など、ビジョン構築や戦略見直しまで踏み込んでいる会社は4割程度にとどまっていることが明らかになった。




Q:FY20年度にどのような投資を行っていくべきと思いますか?

今年度の投資スタンスについては、投資抑制する(「必要最低限で投資は極力控える」「一定の投資は確保しつつも当初予算から削減」)という回答が計24%、成行投資する(「当初予算通り」「必要最低限の追加投資」)が計34%、積極投資が33%と、ほぼ均等に分かれる結果だ。




また、コロナによる売上への影響とのクロス分析では、売上への影響が少ない会社ほど積極投資の割合が増えるという結果がでた。しかし、売上高が6割減、8割減といった甚大な打撃を受けている会社でも2割以上が積極投資を考えていると回答しており、足下の業績よりも、将来を見通す会社の姿勢によって投資スタンスが分かれている。



▽アンケート概要
集計対象:DX推進やAI導入を実施中もしくは検討中の企業290社411名
集計日:2020年5月8日(木)


同社主催オープンセミナーについて

同セミナーでは「日本企業のコロナ対応状況はどうなっているか?進んでいる点はどこで、課題は何か?​」(アンケート結果からポイントを解説)​、「日本企業が今後行っていくべき具体的なアクションは何か?​」(同社独自のWith/Afterコロナ時代のDXフレームワークを紹介)​、「先進企業はWith/Afterコロナの時代をどのように強く乗り切ろうとしているか?​」の3つのテーマに沿って、年間200案件超のAI導入をしている同社による分析や事例紹介をもとに、実践的なフレームワークやプロセスの解説を実施する。

▼オープンセミナー概要

タイトル エクサコミュニティ特別講座「アフターコロナ時代のDX(実践編)」
日時 6月12日(金) 16:00-17:30
登壇者 株式会社エクサウィザーズ執行役員 大植択真
視聴申込 https://peatix.com/event/1502991/view



その他「Afterコロナに向け自社が直面している課題は何か?」「どう変革を進めるか?」を支援するAI導入&DX推進オンラインワークショップも会員向けに無料開催中。「経営戦略の見直し」「DXによる既存事業強化」「新規事業機会の収益化」の3種類のテーマを用意し、同社による事例調査や知見提供で支援をしている。

▼ AI導入&DX推進オンラインワークショップ

内容 AI利活用を推進する法人向け会員サービス(有料)
年会費 15万円(税抜)※1申込みにつき5IDを発行(=5人同時アクセス可能)
登録申込 https://community.exawizards.com/entry/
事例 【動画コンテンツ例】『雇用の未来』著者 マイケル・A・オズボーン教授登壇イベント 動画配信「AI時代を生き抜く!大人が身につけるべきFuture Skill​」
サンプル視聴:https://community.exawizards.com/member/yomoyama/sample_001/
【オンラインイベント例】エクサウィザーズ代表・石山洸 オンラインAIセミナー配信「エクサコミュニティ特別講座:DXの教科書」(全5回)
サンプル視聴:https://community.exawizards.com/member/yomoyama/sample_002/


▽エクサコミュニティ サービス概要
エクサウィザーズが運営する「エクサコミュニティ」は、AI利活用を推進する法人向け会員サービスとして、AIのビジネス活用実例レポート、AI学習動画コンテンツ、オフラインイベントやイベントレポートを通じて、AI利活用による産業課題解決や新規事業創出を目指す法人やその担当者の活動を支援している。 昨今の新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、オフラインイベントの開催をオンライン開催に変更するほか、AI学習ができる動画コンテンツや記事の拡充を実施。在宅勤務を導入している企業でも積極的にAIを学べるよう、今後もより一層オンラインコンテンツを拡充していく予定だ。

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ロボスタ編集部

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