トヨタの実証都市やクルマ用OS基盤など開発を加速 TRI-AD、運用総額8億ドルの投資ファンド「ウーブン・キャピタル」設立

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(TRI-AD)は、運用総額8億米ドル(約879億円)のグローバル投資ファンド「Woven Capital, L.P.」(ウーブン・キャピタル)を設立したことを2020年9月10日に発表した。

同社は事業をさらに拡大・発展させるため、2021年1月より持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファの新体制へ移行予定であり、今回新設されるウーブン・キャピタルはウーブン・プラネット・ホールディングスの傘下で、革新的なテクノロジーやビジネスモデルを開発している成長段階の企業に投資することにより、ウーブン・プラネット・ホールディングスの事業および製品・サービスの成長をサポートするとのことだ。

また、ウーブン・キャピタルはアーリーステージの企業を投資対象とするToyota AI Ventures(TAIV/米Toyota Research Instituteのベンチャーキャピタルファンド)から投資案件を引き継ぐことに加え、グローバルな投資を迅速に実施するため、他のVCファンドにも投資していくと述べている。

新体制図(2021年1月~)

TRI-AD CEO ジェームス・カフナー氏

【Arene(アリーン)や【Automated Mapping Platform(AMP)】、【Woven City】などのプロジェクトにおいて、私たちは挑戦的な目標を自ら掲げていますが、この実現には多様なパートナーやテクノロジーが必要です。今後はウーブン・キャピタルによる投資活動を通じて、グローバルなパートナーと共に様々なテクノロジーを織り込み、お客様、ステークホルダー、そして社会に長期的な価値をお届けすることが可能となります。同時に、TAIVの投資先企業のうち、追加出資を必要とする成長段階の企業への投資を行うことも可能となります。


【Arene(アリーン)】
プログラム可能なクルマづくりを目標とした、TRI-ADが開発するオープンなプラットフォーム。クルマの安全性に必要な要素やAPIを包括し、コンセプトから実装までのスピーディな開発を繰り返し行うことができる。また、開発者やOEM企業は高い安全性とセキュリティを維持しながら、ソフトウェアをアジャイルな方法で継続的にアップデートすることが可能だ。

【Automated Mapping Platform(AMP)】
様々な企業から自動運転車両のデータを共有してもらい、高精度の地図を作成、共有するオープンなソフトウェアプラットフォーム。

■【動画】Woven Cityイメージビデオ

▼ ウーブン・キャピタル概要

名称 Woven Capital, L.P.
所在地 米国
設立時期 2021年1月(予定)
運用総額 8億米ドル
運用期間 10年
運営会社 Woven Capital Management Company, L.L.C.
(ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社の100%子会社))
投資対象 以下の領域に属する、革新的なテクノロジーやビジネスモデルを開発している成長段階の企業
自動運転モビリティ/自動化/人工知能/機械学習/データアナリティクス/コネクティビティ/スマートシティ




TRI-ADについて

同社は、トヨタがめざす「全ての人に移動の自由を」を実現するための革新的な製品の開発を目的とし、2018年3月、東京に設立。自動運転に関連する新しい技術と、先進的で安全なシステムを世界中の人々に届けることをミッションとしている。トヨタが2020年1月に発表した実証都市「Woven City」においても、スマートシティのデザイン、コネクテッドモビリティ、ロボティクスの技術をトヨタやパートナー企業と実証していく。


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