
avatarin株式会社と名古屋外国語大学は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、アバターロボット「newme」を活用した遠隔接客サービスの実証実験を実施すると発表した。8月18日から24日まで、「未来社会ショーケース事業スマートモビリティ万博『ロボットエクスペリエンス』」内の愛知県ブース「AICHI Robot Friendly Café」で3台のnewmeが稼働する。
遠隔操作による多言語対応サービス
本実証では、遠隔地からnewmeを操作することで来場者を各展示エリアへ案内し、ロボット展示の説明や多言語対応によるコミュニケーションを行う。初日は名古屋外国語大学現代国際学部国際教養学科の学生が、名古屋市内のSTATION Aiからnewmeを操作し、外国語スキルを活かして国際色豊かな来場者に向けた案内を実施する。2日目以降は東京・日本橋のavatarin本社オフィスから継続的な運用を行う。
「newme」で自然な対話を実現
avatarinが独自開発したアバターロボット「newme」は、操作者の顔を表示しながら現地を移動し、その場にいるかのような自然な対話を実現する。単なる技術展示にとどまらず、来場者とのインタラクションを通じて最先端テクノロジーと社会が共創する未来像を体験できる場を提供する。
人材育成と社会実装への貢献
本事業は次世代を担う若者の人材育成にも寄与する。名古屋外国語大学の学生がnewmeを通じて多言語での接客に挑戦し、国際理解と多文化共生の精神を体現する。この取り組みは愛知県が提唱する「ロボットインクルーシブ」な社会の実現に向けた一歩であり、ロボットが人に寄り添い協働する未来の可能性を来場者に実感してもらう機会となる。
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